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【購入検討中の方必見】大人気プチバン トヨタ ルーミーの注目ポイントとは?

多くのユーザーが求めるニーズを見事に体現して大人気に

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トヨタ「ルーミー」は、今とってもよく売れているトールワゴンタイプの小型乗用車。2021年の乗用車販売台数ランキングでは全体の5位に、半導体不足等のせいで新車が売れにくい状況となっていた2022年はトヨタ「ヤリス」に次ぐ2位に輝いています。

売れまくっている理由は、この車が「車内の広さと扱いやすさ、そして価格の手頃さ」という一般的な自動車ユーザーの多くが車に求める要素を、見事に体現しているからでしょう。

ルーミーの開発を担当したのは、トヨタの子会社であるダイハツ。同社が軽自動車の開発で培ったノウハウを投入して2016年11月に誕生したのがダイハツ「トール」というコンパクトトールワゴンで、ルーミーは「そのOEM供給版」という立ち位置になります。

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ボディサイズは全長3700mm×全幅1670mm×全高1735mmとコンパクトですが、室内空間は広々しており、後部座席にはワンタッチオープン機能付きのパワースライドドアを両側に採用(※最廉価グレードのXは助手席側のみ)。そして最小回転半径4.6mということで狭い場所での取り回し性能が優れている点も、この車が多くのユーザーから支持されている理由のひとつでしょう。

車内と荷室の使い勝手もある意味抜群。フロントシートは前後と左右にスライド可能で、6:4分割の可倒式リアシートは前後に最大240mmもスライドするほか、前方にダイブイン格納すれば、荷室に自転車や長尺物も楽勝で収容できます。

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パワーユニットは最高出力69psの1L 直列3気筒自然吸気エンジンと、同98psを発生する1L 直列3気筒ターボエンジンの2種類で、トランスミッションはCVT(無段変速)。その走りには特筆すべき部分がないというか、カーマニア的な視点から見ると、主に乗り心地などの点で少々の疑問も感じます。

しかしほとんどの自動車ユーザーは「マニア」ではないため、おそらくはあまり気にならないことでしょう。そして実際、交通の流れに合わせて安全第一で走らせている限り、ルーミーの走りに特別な問題はありません。ちなみに2WD車のWLTCモード燃費は自然吸気エンジン搭載車が18.4km/Lで、ターボエンジン搭載車が16.8km/Lです。

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いわゆる先進安全装備は、デビュー当初は一部グレードのみが衝突回避安全システム「スマートアシストII」を標準装備していましたが、2018年11月の一部改良で「スマートアシストIII」とコーナーセンサーを全車に標準装備。そして2020年9月のマイナーチェンジでは、スマートアシストの衝突回避支援機能の検知対象に「同じ方向を走っているバイク・自転車などの二輪車と、夜間の歩行者」も追加。さらに「カスタムG-T」と「カスタムG」には、全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロールが標準装備されることになりました。

またこのマイナーチェンジでは当然ながらフロントフェイスのデザインも少々変更され、シートの形状や表皮も変更。さらにウェルカムパワースライドドア(近づくだけでスライドドアが自動的にオープンする機構)と充電用USB端子を、最廉価グレードである「X」以外の全車に標準装備しました。

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かっ飛び派には結構速いターボモデルがおすすめ

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現在販売されているルーミーのグレードと価格は下記のとおりです。

●カスタムG-T|205万6000円
●カスタムG 2WD|192万4000円(4WDは210万円)
●G-T|187万4500円
●G 2WD|175万3500円(4WDは192万9500円)
●X 2WD|156万6500円(4WDは174万2500円)

上記のうち「カスタム」と付くグレードは、メッキ加飾や専用バンパーなどを装備する「ちょいワイルド系」な仕様で、「T」と付くグレードにはターボエンジンが搭載されています。

最廉価グレードであるXはLEDヘッドランプがオプション扱いとなるほか、前述のとおり運転席側のスライドドアが手動開閉式となり、「ウェルカムパワースライドドア」も省略されています。

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標準車およびカスタムそれぞれのG(ノンターボ)とG-T(ターボ付き)の装備差はさほどありませんが、「標準車とカスタム」では、主に以下の装備が異なります。

●標準車のホイールはスチール+キャップで、カスタムは14インチまたは15インチのアルミホイール
●標準車のパーキングブレーキは足踏み式で、カスタムはホールド機能付きの電動式
●カスタムは全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロールが標準装備。標準車は設定なし
●標準車のステアリングホイールはウレタンで、カスタムは本革巻き

装備内容がやや寂しいXはイチ推しグレードにはなり得ませんが、その他4種類のグレードに関しては「お好み次第」といったところでしょうか。

かっ飛びたい人はターボ付きエンジンのG-TまたはカスタムG-Tで決まりでしょうし(けっこう速い車です)、「主に家族で使う車に速さは不要!」と考えるなら、GまたはカスタムGということになります。

そのうえで「標準車にするか、それともカスタムにするか?」というのも、これまたお好み次第です。ルーミーという車に「上質感」みたいなものも求めたいなら、本革巻きステアリングやアルミホイールが付いているカスタムGまたはカスタムG-Tを選ぶべきですし、「いや、実用車はシンプルでいいのだ」と思うのであれば、わざわざカスタムを選ぶ必要はありません。

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ガチンコライバル「ソリオ」との違いは?

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ルーミーのライバルとなるのは、ズバリ「スズキ ソリオ」です。

もともとトヨタ ルーミー=ダイハツ トールは、ソリオが先行して切り拓いた「軽ではない小型乗用車のトールワゴン」というジャンルを追走する目的で急きょ、ソリオをある意味なぞるようなニュアンスで開発された車でした。

そのため、硬派なカーマニアはソリオのほうを好むというか、「模倣者ではなく“本家”を応援したい!」というマインドになっている場合が多いようです。

そして実際に運転してみても、やや安普請な乗り味に感じられるルーミーよりも、ソリオのほうが「しっかり感」「安定感」「ハンドルを握る面白み」みたいな部分は明確に優れています。そのため、そういった部分も重視したい人は、ルーミーよりもソリオを選んだほうが明らかに幸せになれるでしょう

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とはいえ本稿の最初のほうで申し上げたとおり、そういった部分にこだわるのは一部の自動車マニアだけであり、多くの人は、特には気にならないはず。そしてこれも申し上げましたが、交通の流れに合わせて安全第一で走らせている限り、ルーミーの走りに特別な問題があるわけでもありません。

それでいてルーミーにはソリオと同等または同等以上の「使い勝手の良さ」と「車内の広さ」があり、「全国ほぼどこにでも広がっているトヨタの広大な正規販売店ネットワーク」という絶対的な強みもあります。

そして車両価格もソリオとおおむね同程度である――ということで、ドライビングという行為に特別なこだわりがない人が「コンパクトだけど広く使える、手頃な価格の乗用車」を探すのであれば、ルーミーは間違いなく最有力候補のひとつになります。というか、だからこそ、よく売れているのでしょう。

ご検討中の方が「ドライビング」にさほど重きを置かないのであれば、ルーミーは普通におすすめできる実用小型乗用車です。

<終わり>

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