2013GT-R試乗。雨天のコントロール性、向上
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:菊池 貴之
2013モデルの進化の特徴はコントロール性の良だ。
実は、ウェットでの驚くべきスタートダッシュを生み出す安定性やグリップ力にあぐらをかき、調子に乗った強引な操作や攻め込んだ走りをすると、突然牙をむき出すようにリアタイヤが豪快に滑るのだ。横滑り防止装置があっても、修正操舵が必要とされる。そんな「限界の先は崖」とも表現したい限界特性により、自身の07年モデルでヒヤッとしたことは多数。広報車の歴代GT-Rでも雨の中を試乗してきたが、やはり安定性やグリップ力に対してコントロール性がやや乏しく、限界を超えた時の気の許せない扱い辛さは慢性的にあったのだ。
これがトラウマとなり、試乗前はかなり憂鬱な気分。規定の周回数を淡々と走り感じた要素だけを原稿にしようというマイナス思考が浮かんだのも事実だ。でも、走り出すとそんな気分は全て吹き飛んだ。周回を重ねるにしたがい、トランスミッションをレーシングモードに! 横滑り防止装置もレーシングに! 極めつけは横滑り防止装置をオフにして豪快に…とまでは行かないが、若干の滑りを誘発させて振り回して走るようになっていた。
特筆すべきは大きく2つだ。まずはハンドルの効きが良くなったこと。2013モデルの改良点として、フロントのロールセンターを下げたことが挙げられる。しかも、静的ロールセンターではなく、実際に走っている状態での動的ロールセンターを下げてきたのが特徴で、実際に足回りが動く際のブッシュなどのヨレも加味したうえでのチューニングだ。
旋回中の安定感はさらに向上して、路面への張り付き感が雨でもビシバシ肌身に伝わって来る。有効舵角が増えたと言えば良いだろうか…。手応えもシッカリしていて、深く切り足した時にもそのフィーリングが継続しながらさらに曲がり込んでくれる。
イメージとしてはフロントタイヤを押さえ付ける基本荷重が増えたような印象。フロントタイヤが滑った先に、まだ若干グリップする領域が残っているような感覚もある。結果として、滑った際の修正操舵も含めて絶えずハンドルの効きが良いので、緻密にクルマをコントロールすることができ、安心して攻め込める、走りを楽しめると言うわけだ。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
ついに発売! 注目のトヨタ新型「ランドクルーザー250」人気グレードは何? プラドオーナーの評判は? 販売店に聞いてみた
訪日外国人にとってアルファードは豪華だけど狭い! インバウンドが望む「メルセデス・ベンツ スプリンター」とは?
サインツJr.、元チームメイト・ノリスのF1初優勝を祝福。セーフティカー出動が味方も「幸運は相応しい人に訪れるモノ」
白バイも導入するKOODのクロモリシャフト なぜ採用? デメリットはないの?
見逃せない! ブレーキダストが語るブレーキパッドの重要なサイン~Weeklyメンテナンス~
メルセデス・ベンツ GLB【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
打倒ホンダEクラッチ&DCTへ! BMWが「自動シフトアシスト=ASA」を発表、AT限定免許で運転可能か
ホンダ新型「高級ミニバン」登場! めちゃ「豪華リアシート」×専用“黒すぎ顔”採用! 516万円の「新型オデッセイ 最上級仕様」はどんなモデル?
ホンダのロードスポーツ「CBR650R」が精悍でモダンなスタイルへと変身! 「シフトペダル操作だけで変速できる」斬新メカも新設定
トヨタが日本初の5兆円超え!? 営業利益が過去最高に! 約2兆円を“未来”の投資に!? 佐藤社長が語る未来とは
カワサキ「W800」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
マツダ社長を現地で直撃!!! マツダはまだ中国市場を諦めてない!! [EZ-6]登場の北京で現地メディアインタビューからわかったこととは?【北京ショー】
【えっ、もう受注開始?】新型「フリード」今日から予約可! 6月の発売待ちは悪手。販売店ナマ情報
レクサスLM“3列6人乗り”ついに発売! 4人乗りと何が変わった? 1500万円でライバルは高級SUV
新型「フリード」は2連ラインLEDの未来顔! 「エアー」登場でまさかのステップワゴン方式に
【まさに次期マツダ6?】マツダが中国で発表した流麗な新型セダンの日本導入が“絶対にない”理由
新型「フリード」5月登場! 「シエンタ」も改良で大激戦。デザイン派かコスパ派かでお勧めが違う
【年内納車も!】CX-80日本モデルは6月発表、8月予約開始。発売が遅れた“嬉しい理由”とは?
ゴルフにMINIにメルセデスに…初めての輸入車で絶対に失敗しない“王道” 5台とその理由
【くらべてみた!】人気沸騰中の本格オフローダー「ランクル250」と「ディフェンダー」 どちらがお好み?
【セダン好き集合】北米新型「カムリ」本国価格発表 かっこよすぎ…日本でも売って欲しいぞ!