ジェッタ ハイブリッド、米国でプリウス超え!?
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
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シャシーのバランスも今回試乗した限りでは特に問題は見つからなかった。車両重量はハイブリッド化により約100kg増加しているが、むしろ車両後部にバッテリーを積んだことで、前後重量配分が改善しているようにさえ感じたほどである。
気になった点と言えば、E-MODEで加速して70km/hに達したところで内燃エンジンが始動するときに、若干振動が発生する事と、ブレーキペダルにちょっとでも触れると、回生ブレーキが全開で作動し、ガクンと減速状態に入ってしまう事くらいである。これらはソフトウエアの問題でありいずれ改良されるに違いない。
価格は、アメリカ市場ではパフォーマンスが同等の2.5リッター直5搭載モデル(6段DSG車)に対してわずか1000ドル高いだけの2万4995ドルと、ほとんど廉価版プリウスに近いバーゲン価格となっている。ただし燃費性能(高速)は2.5リッター直5の14.0km/リッターに対してハイブリッドは20.4km/リッターと圧倒的に優れている。
ちなみにドイツでは3万1300ユーロでトヨタ・プリウスよりも5000ユーロ(約55万円)以上高価だ。しかしアメリカや欧州の高速道路におけるジェッタの好燃費を考えると、プリウス神話の崩れる日はそう遠くないのではないかと思うのである。
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