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2015上半期、なぜメルセデスはVWを越えたのか?

2015上半期、なぜメルセデスはVWを越えたのか?

「Sクラス」の生産風景(写真:ロイター/アフロ)

※カービュー・メールマガジン 2015年7月10日号のコラムより転載

いやはや、ビックリしましたがな。2015年上半期の輸入車販売、実に16年ぶりにメルセデス・ベンツがフォルクスワーゲンを越えたとか。2014年に通年で史上初の6万台超えを果たしたメルセデス。勢いあるとは思ってましたけど、まさかここまでとはねぇ。

もしやプレミアムが上質輸入ブランドを数で越える時代!? ま、VWブランドをプレミアムとするのかしないのかなど難しい部分もあるけど、時代の潮目が変わってきたのは事実。

でもね。これはメルセデス日本の商品戦略を良く見れば当たり前な話。というのも2012年から本気でスタイリッシュ路線に切り替えたA&Bクラス、CLA&GLAの新コンパクトシリーズ。先日追加されたCLAシューティングブレークも乗って来たけど、2014年は9000台単独突破のAクラスを筆頭に計2万2000台レベルの大ヒット! それだけでBMWミニを越えており、単純に考えるとコンパクト分だけ純増してVWを上回ったわけ。

つまりですね。VWが昔と変わらずゴルフやポロなどの300万円前後のコンパクトセグメントを中心に台数を稼いでるのに対し、メルセデスはC、E、SクラスやSUVなどだけでも4万台近いのに、さらにコンパクトが加わったから強いわけだ。なんというか2つの輸入車ブランドが合わさったようなものなものだから。

比べるとVWはミディアムより上がまだまだ。そこで今年の新作ミディアムクラスの「パサート」が重要になってくるわけだけど、その点、下から上を目指すVWに比べ、上から下に降りてくるメルセデスはラク。高いブランドイメージを下にも適用するだけなんですから。要するにいままでの貯金を突き崩して、ビジネスを広げているようなところもあって取らぬタヌキのなんとかみたいな計算が成り立ちやすい。

その点、パサートで今までにない“大衆セミプレミアム”!? みたいなところを狙っているVWは大勝負だ。それこそが今年後半の輸入車業界の目玉になってくるのかもしれない。

というわけでVWの今後の巻き返しと、メルセデスの勢いがどこまで続くか? そこに注目なんですな!

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