【ハイブリッドじゃ物足りない】日本から消えたV6搭載の新型「IS350」が再導入を期待される理由と“国内向け資料”に見え隠れするレクサスの狙いとは？

新型IS350

V6エンジン消滅の現実と国内投入の可能性

この点、トヨタとしても国内投入の意向はあると考えられる。というのも、今回の改良にあたりグレードはIS300hとIS350の2種が並列して記載され、両者が同列に扱われているからだ。

資料には脚注で「国内は、IS300h（FR）のみ発売予定です」と記されてはいるが、本来であれば国内向け資料に、販売予定のないモデルをわざわざ記入する必要はない。そこにあえてIS350を載せるということは、今後同モデルが国内投入される可能性があると考えるのが自然だろう。

また、日本市場は依然として内燃機関モデルが主流である。これは、BEVに全振りして苦戦している欧州の状況を見れば、むしろ先見の明があったといえる。日本のEV向け充電設備普及率は海外に比べて依然低いままだし、欧州のユーロ7並みの厳しい排出規制や、それを達成できない場合の罰則も存在しない。