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使いきる楽しさアップ ロードスター試乗記・中編

使いきる楽しさアップ

から続く…

フェイスリフトと呼ばれるくらいだから、通常ならばメカニズムに手を入れるクルマは稀だ。なぜなら中身よりも見た目の違いで新しさを出した方が安上がりだし、違いが分かりやすいからである。しかしロードスターがロードスターたる所以は、地道にメカにも手を入れ進化・改良するところにある。そして当然ここにも貴島氏の情熱とこだわりは深くある。

ロードスターは代々、エンジンで高い評価を得たことはない。いま手元にある大衆車用のものを流用して作るというのが習わしだった。しかし今回搭載される2.0リッターの直4は、実に細かく手を入れた。レブリミットを従来の7000回転から7500回転へと500回転引き上げたことがトピックで、これにより確かに以前より回転の伸びが増し、例えば6000回転辺りで従来は苦しかった印象も払拭されて、使いきれる感覚が生まれている。

この高回転化に対応するために今回、クランクシャフトの鍛造化、ピストンはフルフロート化、バルブスプリングの新設計化が行われた。言うまでもなく、目に見えぬが実に細かなその進化・改良は、通常のモデルならば手を入れるのがNGとなるだろう。しかしわずかでも気持ち良さを向上するために、貴島氏は社にまで働きかけてこれを実現した。

さらにエンジンは今回“聴く”という楽しみも増した。エンジン音に手を付けることで、通常は車外騒音/通過騒音との関係性が悪くなる。しかし今回はISE(インダクション・サウンド・エンハンサー)と呼ばれる吸気共鳴装置を用い通過騒音を増すことなく、ドライバーにのみ、これまでよりも気持ちよいサウンドが提供されるようになったわけだ。しかも吸気音を共鳴させるため、アクセルオンの時にのみ効果を発揮し、アクセルオフでは音が小さくなることでメリハリも生まれたのがポイント。実際に試すと確かに、今までとは異なる気持ちよいサウンドと吹け上がり感が融合して、史上稀に見るエンジンの楽しみもあるロードスターになったといえる。

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