カングーに加わった1.2Lターボ+DCTに試乗。新しい走りと不変の魅力
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:菊池 貴之
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全長4280×全幅1830×全高1810mmというボディは、正直なところ特に幅が都会で使うには少々大きい印象があり、同様の実感は現物を目の当たりにしても感じる。けれどこのボディ、それだけに初代よりスタイリングのバランスがいいのは間違いないところだ。
そこで、7色が用意されたボディカラーのなかで最もカングーらしい色だといえるイエローのカングー ゼンEDCに乗り込む。フロアは普通のハッチバックより少し高いし、昔のようにソフトではないがたっぷりしたサイズのシートの着座位置も高めで、前方の見晴らしがいい。
エンジンを目覚めさせ、センターコンソールから斜め後方に向けて突き出るセレクターをDレンジに送ってスロットルを踏むと、イエローのカングー ゼンは意外と軽快な感じで走り出した。ゲトラグ製EDC、発進の際にもギクシャクした印象はなく、スムーズにスタートを決めてくれる。
ギアが6段あるから加速時の変速もスムーズだし、1450kgの車重を引っ張り上げる加速そのものも、少なくとも一人乗車の試乗時には充分に活力があると感じた。ただし、4段AT仕様がそうだったように、加速途中で所定のスピードに達してスロットルを緩めた際にも即座にシフトアップせず、以前のギアに留まろうとする傾向があるのは感じられた。
それはそれとして、豊かなトルクを捻り出す1.2リッター4気筒ターボ+EDCという新しいパワートレーンが、カングーに新次元のドライビング感覚と軽快な加速感、それにおそらく好ましい燃費を与えているのは間違いない。
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