テスラ モデルSの事故、問題点はどこにあるのか?
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:編集部、テスラモーターズ
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:編集部、テスラモーターズ
テスラは社会のニーズを嗅ぎとるのが天才的に上手だ。EV(電気自動車)では「CO2排出権取引」という制度を利用し、CO2低減に苦しむ既存の自動車メーカーにゼロエミッションのクレジット(カーボンクレジット)を売却して利益を稼いでいる。さらに自動運転のニーズを嗅ぎとると、グーグルに負けじと開発途中の“運転支援機能”を「オートパイロット(ベータ版)」と呼称して市販しているのだ。
他メーカーのレベル2(ボルボやメルセデス)と同じ段階の技術なのに、なぜテスラの事故だけが目立っているのだろうか? それはテスラに乗るようなドライバーが、全般的にシステムを過信する傾向があるからだろう。テスラのユーザーは、同社のシステムが他社よりも進んでいるという印象を持っているようだ。逆に言えば、テスラがオートパイロットを販売するにあたり、ユーザーをミスリードしている面もあるということだ。
例えば、手放しで自動運転が可能な時間について、一般的な自動車メーカーのシステムは15秒前後で警告アラームが鳴る。しかし、テスラはこの時間に関して明らかにしていない。結果、ネットでは少なくとも4分間は完全にハンズフリーで走れたとか、米大陸横断の約96%を自動運転で走破したという自慢大会で盛り上がっている。
テスラを買うユーザーはよく言えば進歩的な先駆者であり、アーリーアダプターだ。多くの自動車メーカーが重視してきた安全性より、自動運転というテクノロジーの便利さに惹かれ、そのメリットをとことん享受したいと考えている。もしもテスラが、ベータ版のユーザーから得られたデータ(もちろん事故も含まれる)で機能を進化させるという考えがあるなら、それはユーザーを利用した実験と捉えられても仕方ない。
自動運転などなかった時代に作られた法律や制度の中で、技術だけが急速に進み、社会に多大な期待を抱かせている。安全に関わる自動車の自動運転機能については、もっと慎重に、ミスリードしないように説明するべきではないだろうか。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
[車検]費用が増える? 2024年10月より車検での[OBD検査]を本格運用へ
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
【クセ強だけど懐かしい】光岡、55周年記念車「M55ゼロ・エディション」発売。100台限定…ベースはあの車
「売れる車がない」なんて言わせない! 北米日産の大型SUV「アルマダ PRO-4X」が魅力的…価格も発表
新型「ティグアン」正式発売で注目集まる豪華装備とお値打ち度。世代遅れの兄弟「Q3」よりお買い得
メルセデスAMG「A45」に“最後の限定車”登場。2.0Lターボは421馬力も…価格は1000万円超え!!
ホンダの高級ブランドが新型SUV「ADX」を発表。クセ強め“アメリカン顔”の衝撃や背景とは?
北米レクサスが販売する3列SUV「TX」は何モノ!? “LBX顔”で実質650万円~…25年モデルに進化
【アルファード/ヴェルファイアはイヤ!】そんな人の選択肢になるかもしれない高級ミニバン「Vクラス」はどんなクルマなのか?
新たな仲間募集、JAFの給水素+給電カー、新型GR86の方向性…S耐最終戦で見えたトヨタと水素の現在地
【SUVだらけでお腹いっぱい】世間に流されず自分らしい車を探し出すための、愛車の「因数分解術」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!