テスラ モデルSの事故、問題点はどこにあるのか？

“歩きポケモン”が交通社会の脅威になる

近年、アメリカではティーンエイジャーの交通事故が増えている。この主な原因はスマホにあるという。実際の事故が記録された映像データなどを調べると、スマホ利用中の事故が多いのだという。NHTSAは数年前から「Distracted Driving（注意散漫な危険運転）」として警告キャンペーンを始めている。

だが、若いユーザーは安全運転よりも友達とフェイスブックで繋がったりすることが大切なのだ。いくら警告しても言うことを聞かないから、半自動でもいいから早く自動運転機能が欲しいというのが多くのアメリカ人ドライバーの本音である。

そのアメリカでも大流行中の「ポケモンGO」にハマったユーザーが交通事故を起こすことも、また容易に想像できる。ポケモンGOに夢中な歩行者はクルマに気がつかないだろうし、ドライバーも同様だ。今後、とんでもない事故が、それも多発する可能性はきわめて高い。そしてそれは日本でも同様だ。

今後は“ながらスマホ”のような行為に対する罰則規定や、事故に遭遇した時、ながらスマホをしていた側に損害賠償できる法律などの整備が必要になるだろう。