ボルボが発表した速度180km/hリミッターのインパクト。日本なら140km/hでもいい
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫
今から60年前にボルボが三点式シートベルトを実用化したとき、「運転手の自由を奪う」という批判を受けたことがあった。今回もネット上では「スピードはドライバーが決めること」という反対意見が見られる。
しかし、ドイツでさえも自動運転になったら130km/h程度が限界と言われていて(センサー性能とコスト)、無鉄砲にスピードを出すことは時代錯誤になってきた。“スピードの出しすぎは自己責任だから”という理屈は、これからの社会では通用しなくなるだろう。
参考までに、速度無制限のドイツのアウトバーンを除くと、最高速度はだいたい110~130km/hに規制する国が多い。アメリカは70マイル(約113km/h)だ。
ひるがえって日本はどうだろうか? 日本では警察庁が規制速度を決めているが、これまではスムーズに移動することよりも“事故をなくす”という考え方が中心だった。ただ、多くのドライバーは最高速度を高めてほしいと感じていて、実勢速度と規制速度の乖離が世界でもっとも大きくなってしまっていた。こうした状況を改善するため、一昨年から一部の区間が社会実験的に110km/hで運用され、今年の3月1日には第二東名高速(新東名)の一部区間で120km/hの運用も始まっている。
私は高速道路の最高速だけを引き上げるのではなく、一般道も40→50、60→70、80→90km/hと、実情にあった規制速度をきめ細かく設定すべきと考えている。また逆に、学校などがある生活道路は30→20km/hへと規制速度をもっと下げる必要があるだろう。
この視点で言えば、日本の高速道路で140km/hはとんでもなく速いので、今まで当たり前のように踏襲されてきた日本メーカーの(国内モデルの)180km/hリミッターを見直す時が来ているかもしれない。トヨタが動けば残りのメーカーは同調しそうだが、「日本国内では140km/hリミッターを採用する」と発表するメーカーは存在するだろうか?
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