80km/hまで逆位相(!)に切れる新型メガーヌの痛快な後輪ステアを体感
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:菊池 貴之 1
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低速域では逆位相(最大2.7度)で旋回性能を、高速域は同位相(最大1度)で高速安定性を高めるのはセオリー通り。そして通常モードでは60km/hを境に位相が逆転する閾値を、スポーツモード以上では80km/hまで高めている部分がルノー・スポールの“キレッキレ”たる所以となる。
今回は一般公道での試乗であるためこれを鵜呑みに試すことはできないが、曲率の高いコーナーで旋回速度を80km/h以上に保つということは結構大変なことである。サーキットで言えばヘアピンコーナーを回るくらいの速度であり、ここで逆位相にリアタイヤを切るというのだからそりゃあビックリというわけである。果たしてそのコーナリングは、思わず笑ってしまうほどの痛快さだった。
そもそもメガーヌ GTの足回りは、ルノー・スポールの手によってきりっと引き締められている。この「4コントロール」を装備したことでスプリング及びダンパー、そしてスタビライザー径には専用レートを与えつつも、「従来よりもソフトなレートを選択することができた」とルノー・スポールは述べているようだが、乗り味は言うほど柔らかくはない(笑)。またそのブレーキディスク径も直下の「GT-Line」に対して30mmアップの、フロント320mm、リア290mmまで拡大されているから、踏力に対してリニアで、ビシッとした減速Gを得ることができる。
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