新型BMW X1に試乗! 3高ならぬ“3低”の魅力
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:小林 俊樹
まずは2リッター直4・FRの「sDrive 18i」に試乗した。正直なところ、動力性能に余裕は感じられない。回せば気持ちよく加速していくし、高回転域のスムースさやサウンドも4気筒としてはトップレベルにある。しかし、クルージング状態からスッとアクセルを踏み込んでいったときのトルク感は少々薄め。とくに上り勾配などでは望みどおりの加速が得られず、アクセルを踏み増す→キックダウンというケースがまま見られた。ATをマニュアルモードにして低めのギアで走るようにすれば物足りなさをカバーすることは可能だが、ATで常にマニュアルモードを使うのは非現実的。むしろ、MTで引っ張り気味の運転をしたら楽しいだろうなという印象を受けた(日本仕様はATのみ)。このあたり、同じ2リッターでもターボ過給によるエクストラパワー&トルクをもつティグアンのほうが軽快感は高い。
その点、3リッター直6・4WDの「xDrive 25i」はトルクに余裕があり、右足の踏みこみ具合にきれいにリンクした加速が常に得られる。価格は480万円に跳ね上がるが、懐具合に余裕があるなら「xDrive 25i」の購入も検討してみるといいだろう。
フットワークで印象的だったのはステアリングの正確性だ。クイック感を前面に押し出したチューニングではなく、むしろ穏やかな味付けなのだが、どんな曲率のコーナーでも思い通りのラインを正確に描いてくれる。次第に曲率が大きくなるようなコーナーで予想以上に横Gが高くなっても、舵の効きが甘くなることがなく、むしろ舵の効きのよさを実感できるのは前後重量配分にこだわるBMWらしいところ。このあたりの奥深さはティグアンより上だ。
気になったのは、低速領域でのねっとりしたステアリングの重さ。女性ドライバーはもちろん、男性ドライバーでも負担に感じるのではないだろうか。駐車時等の取り回しはもちろん、全体的にももう少しアシスト量を増やしたほうが好ましい程度の軽快感が出てくるだろう。
X1のメインターゲットは1シリーズや3シリーズのオーナーというよりは、国産車、もしくはプレミアムブランドではない輸入他銘柄のオーナーだという。そう、368万円という思い切った戦略価格は、これまでBMWをショッピングリストに入れていなかった人たちをBMWワールドに招待するべく発行されたチケットなのである。どれほどの人が招待に応じるのか? いまのところ、BMWジャパンの予想を超えるペースで受注が舞い込んでいるという。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
アステモ、米オハイオ州イーストリバティに営業・開発拠点を新設…ホンダなどとの技術開発強化へ
ダンロップ新作「TRAILMAX MISSION」登場! 重量級アドベンチャー向け、悪路走破性強化したロングライフタイヤ
2025年《冬》注目モデル購入情報『レヴォーグ』
扱いやすさとレトロデザインで人気のカワサキ「W230」「MEGURO S1」 日本バイクオブザイヤー2025軽二輪部門で軽二輪部門 最優秀金賞受賞!
エクセディのマルチロボット「Neibo」、カインズ吉川美南店に導入…AI対話で売り場案内
アウディ『Q5』/『A6』、299馬力V6ディーゼルを欧州で追加…電動コンプレッサーとMHEVプラス搭載
「すごい石…」 NEXCOが“異例のイベント”を開催! めちゃ「ご利益ある」“縁起のいい石”を配布! 受験生の“心強い味方”になる「不落石」の正体とは?
ランドクルーザー・ハイエース向けカスタムパーツ、200点以上をオンライン販売開始…FLEX
JAL公式X、なぜ「転売は絶対やめて!」と投稿?→同社の回答は …「常識」レベルの“当前のルール”をあえて周知したワケ
バイク乗りなら一度は行きたい! 「キャンプツーリング」って実際どうやるの? 準備から設営まで“リアルな流れ”とは
トヨタ最新「“5人乗り”ワゴン」が凄い! 「シエンタ」サイズのボディに“めちゃ広ッ車内”&「大開口スライドドア」採用! 最上級より「20万円以上オトク」なジャパンタクシー最安モデルとは?
リンドブラッドがアラムコ・ベスト・パフォーマンス賞受賞。F2最年少優勝記録を讃えて
【黒でキリッと仕上がった】ホンダ「N-BOX カスタム」に“ブラックスタイル”新登場! 専用ブラック加飾×充実装備の特別仕様車が発売
ディーゼルがなくなった点が惜しまれる。新型「CX-5」は本当にフルモデルチェンジといえるのか?
全長5mオーバーの「LS」級サイズになった新型レクサス「ES」は2026年春発売。大型インフォ画面やフレグランスの未来感ある演出にも注目
「ヴェゼルRS」の販売が好調! 近年各社から“スポーティグレード”が多数登場している興味深い背景
【トヨタ「GR GT」は“世界と戦える”のか?】V8ハイブリッド×アルミ骨格の怪物スペックに潜む弱点と、成功するための“決定的な条件”とは
新型トヨタ「ハイラックス」をタイで現物取材! 耐久性・走行性能・乗り心地の3本柱で進化した中身のポイントとは?
【まさかの展開】ガラパゴス扱いだった軽が欧州標準に? EU「Eカー」構想が映し出す中国EVの脅威と日本の軽への期待
トヨタ新型「ハイラックス」の国内仕様はディーゼルのみ。豪州のBEV仕様は“鉱山向け”という割り切った電動化プラン
【激戦】の軽スーパーハイトSUV。新型「デリカミニ」が「N-BOXジョイ/スペーシアギア/タントファンクロス」を追い詰める!?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!