マツダMX-30はハイブリッド車より成熟した走りのEVに魅力あり。大本命は22年登場のPHEVかもしれない
掲載 carview! 文:塩見 智/写真:望月 浩彦 97
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程度問題だが、EVの航続可能距離はクルマの馬力と似ていて、あればあるほど喜ばしいが、いくらあってもいつしかそれが当たり前になり、やがて不満に思えてくる。MX-30は256kmの航続可能距離で十分という人が選ぶべきクルマだ。そもそもパーソナル性の高いクルマであり、多人数乗車には向かない。ユーティリティー性能も限定的だ。つまりグランドツーリングではなく、生活圏内を日常的に走り回ることで真価を発揮するEVだ。MHEVモデルでははっきりしなかったユーザー像が、EVモデルとなったことでクリアになった。元よりインテリアはデザイン、仕立てともに素晴らしく、デートカーとしてもふさわしい。デートを重ねて盛り上がり、子供ができても小さいうちはOK。フリースタイルドアは大人が子供の世話をするためにアクセスしやすい。
MX-30よりも潔く実用性を割り切ったパッケージのホンダeは、くしくも(!?)451万円~とMX-30と同じスターティングプライスだ。総電力量も35.5kWhでそろっていて、今後ことあるごとに比較されるだろう。厳しい燃費(CO2排出)規制を切り抜けるため、何はともあれ欧州で発売したという事情も似ている。再三書いたように、MX-30が従来のクルマからの移行しやすさを重視したのに対し、ホンダeはアクセルオフでの強い減速や、クイックで恐ろしく小回りのきくステアリングなど、専用設計で後輪駆動としてまで強いキャラクターをもたせた。運転して笑顔を誘発するのは確実にホンダeだが、3年後に飽きていない可能性が高いのはMX-30のような気がする。全員にどちらか一方をオススメするのは難しい。そもそもどちらも全員にオススメすべきクルマではなく、他にもクルマを持ち、一定の遊び心をもって接することができる人向けだ。
ただしMX-30の物語は今回のEV追加をもって完結ではない。22年に発電用ロータリーエンジンを搭載したPHEV仕様が追加される。販売の本命はMHEV仕様でもEV仕様でもなくこれになるのだろう。待てる人は出そろった段階で悩むのがよいのではないだろうか。
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