新型RVRは三菱復活の鍵? 3月マーケット概況
掲載 更新 carview!
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一昨年に勃発した世界的な景気後退で、大きな影響を受けた高級車市場。高級車のトップブランド、メルセデス・ベンツも例外ではなく、日本では昨年2万8740台(乗用車のみ)で前年比77.7%にとどまり、3年連続の前年割れとなった。世界市場で見ても、乗用車部門のメルセデス・ベンツ・カーズ(スマート含む)は109万3900台で、前年比85.9%と落ち込んだ。ヨーロッパの自動車メーカーでは、小型車をメインとするVW(フォルクスワーゲン)は1.1%増、PSAプジョー・シトロエンも2.2%減にとどまるなど各国の支援策に救われる形となったが、高級車を主力とするメルセデス・ベンツは景気後退の波にもろに飲み込まれた形だ。
しかしメルセデス・ベンツは2月10日に、「Cクラス」の7割を占める量販グレード、C200をマイナーチェンジし、名称をC200CGIブルーエフィシェンシーに変更。エンジンを新開発の1.8リッター直噴ターボとすることで、新車購入補助金制度対象車とした。さらに2月24日には「Eクラスステーションワゴン」を7年ぶりにモデルチェンジ。同時にセダンとステーションワゴンに、クリーンディーゼル車のE350ブルーテックアバンギャルドを設定した。このクリーンディーゼル車は尿素SCR方式の採用で、日本のポスト新長期規制とヨーロッパで14年導入予定のユーロ6という厳しい排気ガス規制をクリア。もちろん日本のエコカー減税100.0%免税と新車購入補助金制度にも適合し、セダンで最大67万円、ステーションワゴンで最大68万円の優遇措置が受けられるようになった。
昨年投入したハイブリッド車に続き、クリーンディーゼル車で環境性能をアピールするメルセデス・ベンツ。輸入車市場の起爆剤となることを期待したい。
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