メルセデスが大真面目に開発するGクラスのEV! 4モーター驚異の走りを体験
掲載 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office、ダイムラーAG 28
掲載 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office、ダイムラーAG 28
メルセデス・ベンツは2035年までの完全電動化を目指し、続々と新しいBEV(電気自動車)を発売している。彼らの戦略の特徴はVWのIDに見られるようにBEVに特化した完全に新しいシリーズを送り出すのとは違って、ICE(エンジンのこと)を搭載する既存シリーズをそのままBEVに置き換えようとしている点にある。すなわち「Sクラス」は「EQS」に、「Eクラス」は「EQE」にという具合だ。さらに驚いたことに2021年のミュンヘンIAAでは「Gクラス」のEVバージョン「EQG」を公開した。
>>メルセデス・ベンツ EQSのカタログ情報をチェックする
>>メルセデス・ベンツ EQSのカタログ情報をチェックする
>>メルセデス・ベンツ EQEのカタログ情報をチェックする
>>メルセデス・ベンツ EQCのカタログ情報をチェックする
別ページで紹介したように年間販売台数わずか4万台というカルトな存在のGクラスは、その四角いスタイルやキャラクターから見て必ずしもEVに向いているとは思われない内容をもっている。その結果、メルセデス・ベンツ社内でもGクラスのEV化を疑問視する声が少なからずあったと言われる。
それでも今回、南仏のカルカソンヌで開催されたプロトタイプ試乗に出席したメルセデスG社の社長Dr.エメリッヒ・シラーは「電動化によって誕生する未来のGクラスは私たちが目指す本当のGクラスになる!」と自信満々に語った。
我々の前に登場したGクラスのEVバージョン(「EQG」は仮称)は、カムフラージュは施されてはいるが丸形ヘッドライト、フェンダーの上に乗っているウィンカー、そして何よりもスペアタイヤを背負った角型2ボックスボディなど、どこから見てもGクラスであることは間違いない。
スペックや詳細は明らかにされないが、ベースとなっているのは現行Gクラス(W463)でフロントにダブルウィッシュボーン、リアはドディオンアクスルと変化の無いサスペンションに22インチタイヤが装着されている。
>>メルセデス・ベンツ Gクラスのカタログ情報をチェックする
>>メルセデス・ベンツ Gクラスのユーザーと専門家のレビューをチェックする
バッテリーはラダーフレームの間に耐水、耐振、耐破損の強固なガードで包まれて搭載されている。容量は明らかにされていないが想像するに「EQS SUV」に搭載のパワートレーンを考えれば107.8kWh 程度になるだろう。
航続距離は最低でも500km程度が目標と思われ、同時に10%→80%までのチャージであれば30分程度で済む350kWの充電能力が与えられるに違いない。
そしてパワートレーンは各車輪にフランジされた4基のモーターによるが、インホイール形式ではない。2基でなく4基のモーターを採用した主な理由は制御をメカニカルに頼らず全てを電気で行うことができるためと説明された。
つまりデフロックやトルクベクトリングなどが電気で瞬時に、効率よく制御することが可能になる。それどころか車輪を反対方向に回してその場で方向転換、いや戦車のように360度回転させることも可能になる。
>>メルセデス・ベンツ Gクラスのカタログ情報をチェックする
>>メルセデス・ベンツ Gクラスのユーザーと専門家のレビューをチェックする
走り出すとこれまでのEVでは経験しなかったような格段に高いトルクで3トンに届くかも知れないボディは機敏にスタートする。しかしミューの低いラフロードでは瞬時にトルクを制御して確かなトラクションが確保される。これは急な登坂や下りでも同様でスリップは皆無、まさにミリセカンド単位による制御でスムースな運転が可能だった。
おそらく最低でも15万ユーロ(約2180万円)と予想されるEQG(仮称)はまだ電池容量や航続距離などの詳細は発表されていない。おそらく全ての面でICE搭載モデルよりは格段に優れている、それは車両のオン&オフのダイナミック性能だけでなく、この種のクルマで批判されてきた環境性能でもゼロエミッションを達成している事である。
>>メルセデス・ベンツ Gクラスのカタログ情報をチェックする
>>メルセデス・ベンツ Gクラスのユーザーと専門家のレビューをチェックする
>>メルセデス・ベンツ Gクラスのグレードと価格をチェックする
>>メルセデス・ベンツ Gクラスの中古車相場をチェックする
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
ヤマハ:クアルタラロ、リンスともにコーナリング性能に苦戦。「ブレーキングで考えすぎてしまう」/第4戦スペインGP初日
スイフトのリッター24km超えも優秀だけど……ヤリスはリッター36kmで圧勝!! 燃費で選ぶコンパクトカー
最新 i7の防弾仕様「プロテクション」へ試乗 動きが鈍重では無意味 BMWの特別プログラムを体験(2)
まるで違う「装甲」性能 7シリーズ・プロテクション 爆弾15kgにも耐える! BMWの特別プログラムを体験(1)
「オービスをぶっ壊せ」国民の怒り爆発!? “プライバシーより取締り”の顛末とは 恐怖のオービスお国事情
モリタのコンテスト:小学生が描く「未来の消防車」、最優秀賞は埼玉県在住の新口さん
テスラ失速! もうどうにも止まらない……販売不振で30万円値下げ! 低価格車EVの投入前倒しへ
トヨタが新たな「新型3列SUV」を生産!? 異なる2車種が26年登場か 米国BEVに14億ドル投資
【インタビュー】MotoEマシン、ドゥカティ「V21L」に備わる独自の電気ブレーキと冷却システムとは
【MotoGP】25台中15台クラッシュの大波乱、スプリントレースは「赤旗中断にすべきだった」のか。転倒ビニャーレス主張
トヨタの名車2000GTならぬ3000GTで登場!! 元々オープンカーの設計だったの……紆余曲折あった70スープラ
GW明けに新車を狙うなら、このお買い得な人気モデルは、絶対に外せない!【2024春商戦・トヨタ注目モデル4選】
【ホットハッチは好きですか?】ポロGTI生誕25周年モデル登場 227台限定で486万円
史上最強のディフェンダー“オクタ”まもなく登場。V8搭載で2000万円級も初回220台は即完売か
ホンダが斬新デザインの電動SUV「e:NP2」を中国で発売。足元揺らぐBEV市場に不安も…
WR-Vには負けられん! 「ヴェゼル」が新顔「ハント」を加えて色々テコ入れ、格の違い目指す
【1年以内に発売予定!】トヨタ新BEV「bZ3C」&「bZ3X」を中国で世界初公開
マツダが後輪駆動スポーティセダン「EZ-6」を中国で発表! 新型「CX-5」を匂わすSUVコンセプトも
伝説の「パジェロ」に続き「パジェロミニ」も開発中か。三菱が“令和のRV軍団”復活へ
【こりゃ驚いた!】欧州三菱コンパクトSUV「ASX」がマイナーチェンジで顔一新!
【同じに見える人集合】新型ミニはどこが変わった? 新旧の違いを写真でチェック!