新型SL 開発期間11年が生み出した劇的進化
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:菊池 貴之
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最後にパワートレーンにも触れておこう。今回試乗したのは、SL350とSL550。まだAMGモデルは導入されておらず、未体験だ。
まずは、SL550が凄い。もちろん後発のAMGはさらに刺激的なはずだが、単独でSL550に乗る限りでは、AMGはいらないとさえ思えてくる。なぜなら、その加速力はすでに手に負えないレベルにあるからだ。
4.7リッターV型8気筒エンジンを直噴ターボで武装して、最大出力435ps、最大トルクは驚異の700Nm。しかもその最大トルクが、1800-3500rpmという日常使用領域の低い回転数から発揮される。
改めて言うが、700Nmですぞ! 自然吸気エンジンなら7リッターエンジンに相当するトルクだ。これを非力に感じる方は日常の足としてヴェイロンを乗っているような人くらいのものだろう。それほどまでに速くて日常から扱い易い。
ちなみにこのような書き方をすると、550が最高で、お財布事情で350という選択になりそうだが、そうではない。SL350でも最大出力306ps・最大トルク370Nmあり、日常使用で十分すぎる性能を誇る。そのうえ、ターボ武装したSL550にはない、自然吸気エンジンらしいアクセル操作にレスポンス良く素直に反応する扱い易さが魅力としてある。また、どちらのパワーユニットにもアイドルストップ機能が標準で、燃費性能もおろそかにしていない。
重量級サルーンカーのようにしなやかな走り、快適かつ重厚感のある落ち着いた乗り味を持ちつつ、旋回や加速などダイナミックな動きを要求すると軽量なクルマの如く俊敏に動く。そんな魔法のような乗り味を生むABCをSL350でオプション選択するのも良い。しかし個人的には、超繊細なアクセルコントロールにも素直に反応するSL350のエンジンと、シッカリ感のあるボディ剛性と、ノーマルの金属バネのしなやかな足回りから生み出される“出来のよい”スポーツカーとしての走りが魅力的に思えてならない。どちらにせよ贅沢な夢の悩みだ。
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