痛快かっとび軽ターボはなんと4ナンバーだった! 性能も見た目も乗り手を選んだ初代スズキ「アルトワークス」
掲載 carview! 文:横田 宏近 35
掲載 carview! 文:横田 宏近 35
まずエンジンが別格だ。ワークス用に専用開発した550ccの直列3気筒のDOHC12Vユニットは、ターボをドッキングし64ps/7500rpm、7.3kgm/4000rpmの出力/トルクを絞り出していた。当時のリッターカー(1.0Lの乗用車)を大きく凌ぎ、排気量を考えると現在の水準でもパワフルなスペックである。タコメーターは9500rpmからがイエロー、レッドゾーンはなんと10000rpmの設定だった。
このターボエンジンは、さすがに4000rpm以下のトルクは痩せていたが、とにかくよく回り、しかも回すほどにパワーがみなぎるスポーツエンジンだった。
エンジンルームを開けると、小さいながら立派なDOHCのカムカバーが出現。大容量の空冷式インタークーラーとともにポテンシャルの高さを実感させた。
駆動方式はFFの「RS-R」と、4WDの「RS-X」が選べ、トランスミッションは5速MTの1種。クロースしたギア比設定で、エンジンのパワーをフルに引き出すセッティングが新鮮だった。
箱根などのワインディングを走ると、1、2、3速はあっという間にリミットに達し、4速、5速にも頻繁に入る。1.6L級スポーツより常に1段か2段高いギアを選択して走るイメージだった。そして速度計を見ると、とんでもないスピードに達している。とにかく速く俊敏なクルマだったのだ。
足回りも増強されたパワーに合わせて、相当強化していたからフットワークに不安はなかった。ステアリングはしっかりと路面状況を伝え、なかなか操りがいのある骨太なクルマだった。ただしブレーキ能力は明らかに動力性能に追いついていなかった。また、標準仕様とさほど変わらない高い着座位置もそのあまりの速さに対して違和感を感じた。
違和感といえば、そのルックスもそうだ。純スポーツモデルということで、ボンネットには大型のエアスクープが与えられ、フロントエアダムは大型フォグ付きの専用デザインに変更。サイドステップや、リアウインドウを取り囲む形状の大型リアスポイラーも装備していた。ボディ各部に配した専用デカールとともに、とにかく派手。走行性能の大人びた印象とは違いヤンチャな印象だった。
正直言って乗る人を選ぶ。インテリアはもっと鮮烈で、初期型のバケットシートのアクセントカラーはなんとショッキングピンクだった。
ライバルのダイハツ「ミラターボTR-XX」が、それなりに落ち着いた印象でまとめていたのに対し、とにかく正反対だった。軽自動車ならではの「遊びの世界」を強烈に押し進めたのがアルトワークスだったのだ。1.6L級スポーツをも凌駕する走りの性能と、ビビッドな内外装を持ったスパイシーミニ。その存在は底抜けに明るく、しかも高い実力を秘めていた。日本の大切な発明品といっていい。
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