アウディQ5に試乗!常識を覆すフットワーク
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:篠原 晃一
Q5を眺め、乗ってみて、もはやSUVは特別なジャンルの乗り物ではないなと思った。ではQ5はどんな人たちのためのクルマなのか? アウディはQ5のターゲットを「30代後半から40代の男女。平日は都会でバリバリと働き、週末はスポーツや野外活動を行うような人たち」とプロファイリングしている。しかしそれは、A4アバントとさして変わらない。実際、立体駐車場に入らないという一点を除き、Q5とA4アバントは似たようなユーティリティを備えている。後席の居住性、荷室の容量ともに、ほぼ互角の勝負である。
となれば、Q5を選択するかどうかの理由は、ルックスと、高い着座位置がもたらす広い視界感覚ということになるだろう。低いクルマが好きならA4アバント、高いクルマが好きならQ5ということだ。さらに言えば、A4をベースに美しいクーペスタイルを実現したA5もQ5のライバルになり得る。そもそも車名に付く数字が“4”ではなく“5”なのは、A4になんらかの付加価値をのせているという意味。付加価値の表現方法が違うだけで、A5とQ5は実は同じ価値観をもつモデルなのである。
となるとQ5のターゲットユーザーとして最初に来るのは、先進的で、シンプルで、精緻なキカイというアウディのクルマ作りに共鳴した人。その人たちがライフスタイルや好みに合わせて選ぶ選択肢のひとつとして、Q5が加わったと考えるとわかりやすい。というわけで、BMW X3やメルセデス・ベンツGLK、レクサスRXあたりは、ライバルであるようで実はさほど直接的なライバルにはならないのではないだろうか。
そんな考えに至るほど濃密なアウディらしさを備えるQ5だが、それだけにちょっとばかり不満なのがネーミングだ。4WDをクワトロ、ステーションワゴンをアバント、5ドアハッチバックをスポーツバック、背の高いステーションワゴンをオールロード・クワトロというように、アウディは言葉を作り出すことによって数々の新しい付加価値を創造してきたメーカーだ。しかしことSUVに関しては新しい言葉を作るに至っていない。Q7のときにも感じたのだが、僕としてはアウディに、SUVに代わる新しい響きをもつ言葉をつくって欲しかった。背が高くてオフロードもこなせるという共通点はあるものの、アメリカ製の奔放なSUVとQ5はまるで違うクルマなのだから…。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
衝撃50Gの大クラッシュも、コラピント決勝出場へ。再検査受け問題なし……マシンもなんとか修復
VW ティグアン 新型発表、米国はひと回り大きい『タイロン』ベースに…ロサンゼルスモーターショー2024
「首都高の“ETC”」利用率が98%!? それでも「料金所」に”係員“なぜ存在? 料金所スタッフの勤務実態とは
さらば50cc…手に入れるなら今!? 50cc人気3選、今はまだ買えるの?
コメリ、オリジナルのヘッドライトコーティング剤発売 最長1年間黄ばみ・劣化から守る
最後の非電動・非ターボの水平対向6気筒…ポルシェ『911 GT3 RS』をスクープ!
半世紀前の名車バイクの走行距離がなんと“60km”!? 極上のホンダ「CB500Four」をイタリアで発見 気になる価格とは
専用品がない旧車や緊急時の味方!!「液体ガスケット」とは?【バイク用語辞典】
全長3.9m! ダイハツの「コンパクトSUV」は“一文字テール”が未来的! パワフルな「1200cc×ハイブリッド」やターボ搭載した「トレック」とは!
「支払は今度で……」なんていまだ人情話もある日本の路線バスもシッカリ経営に! キャッシュレス化がもたらすメリットとは
【KTM 990RC R発表】RC8シリーズ以来の大排気量スーパースポーツRC・公道へ再降臨!デビューは2025年春以降
悔しい予選に終わったノリス。王者争いには悟りの境地「最初の6戦で決着していた」今は打倒フェラーリに集中
【次期ティアナ?】日産が“美形”セダン「N7」発表。中国でBYDとシャオミの上級モデルに殴り込み
現行型が今も販売好調な「フォレスター」だが、日本のユーザーが選ぶべきは…やはり新型である理由
800万円は高いか安いか!? レトロ風で最新の安全装備充実!ミツオカ創業55周年記念車「M55」発表
【3分でわかるモデル解説】なんとなくMINIがほしいけど、どれを買えばいいか迷ってしまう初心者へ
【クセ強だけど懐かしい】光岡、55周年記念車「M55ゼロ・エディション」発売。100台限定…ベースはあの車
「売れる車がない」なんて言わせない! 北米日産の大型SUV「アルマダ PRO-4X」が魅力的…価格も発表
新型「ティグアン」正式発売で注目集まる豪華装備とお値打ち度。世代遅れの兄弟「Q3」よりお買い得
メルセデスAMG「A45」に“最後の限定車”登場。2.0Lターボは421馬力も…価格は1000万円超え!!
ホンダの高級ブランドが新型SUV「ADX」を発表。クセ強め“アメリカン顔”の衝撃や背景とは?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!