パナメーラターボS試乗 ディーゼルにも乗った
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:ポルシェジャパン
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:ポルシェジャパン
一方、カントリーロードの中速コーナーをターボSで攻めてみた感触も、想像したとおりのものだった。さすがに身のこなしに軽快な印象はなく、その重量感から1995kgという車重を連想させるが、コーナリングの姿勢とそのマナーはすこぶる安定していて、ツインターボエンジンが生み出す怪力を持て余していない。だからパナメーラターボSは、小さなロールと軽めのアンダーステアをキープして、猛烈な速さでコーナーを抜けていく。
それを実現するために、実はターボSのシャシーにはすこぶる多彩な電子制御デバイスが搭載されている。まず駆動系はターボと同じく電子制御多板クラッチによるアクティブ4WDで、脚には電子制御ダンパーPASMを備えるアダプティブエアサスペンションを採用、トラクションを電子制御するトルクベクトリングプラスを電子制御リアディファレンシャルと組み合わせた上に、コーナリング時のロールを抑えるアクティブスタビライザーも備えるという、まさに最新電子制御オンパレードといったシャシーなのである。
というわけで、ターボSのパワーを持て余さない速さには感心させられたが、今回はもう一台、それとは対極にあるパナメーラに乗る機会があった。それはパナメーラディーゼルで、アウディ用がベースの3リッターV6ターボディーゼルにアイシンAW製8段ティプトロニックを組み合わせ、後輪を駆動するモデルだ。250psと550Nmを発生して1880kgの車重を0-100km/h 6.8秒で加速させ、242km/hの最高速に達するクルマだから、ターボSのような迫力こそないものの、パフォーマンスは充分に爽快なレベルにある。
しかもディーゼルはシャシーにも余裕があるため、乗り心地もハンドリングもナチュラルで、気負いなくドライビングできるところも好ましく感じた。さらにこのパナメーラディーゼル、条件次第では無給油で1200kmを走破できる低燃費を実現しているというから、ある意味で理想的な4ドアグラントゥーリズモの姿だと考えることもできる。
このように、パナメーラというクルマの可能性を広げてくれるように思えたディーゼルだが、残念なことに日本市場に導入される予定は今のところ皆無らしい。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
なぜ「雨の日に洗車」勧める? 無駄じゃない? ガソスタで声掛けするワケは? 雨で汚れは落ちないのですか?
いまやドイツでは縦列駐車でバンパーをぶつけて停めるのはNGなんです!【池ノ内ミドリのジャーマン日記】
現行シトロエンC3のファイナルを飾る限定モデル「C3メルシー!」が日本上陸
「東京アウトドアショー2024」幕張メッセで開幕 12ブランドの自動車メーカーやインポーターが出展
[新型フリード]最速3カ月納車!? フリードのために書き下ろしたミセスの新曲が激アツ
日産『ムラーノ』が11年ぶりフルモデルチェンジへ! 日本市場復活はどうなる?
ラリー・ポーランドが開幕。スーパーSSでヒョンデが1-2発進、勝田貴元は4番手/WRCデイ1
メルセデス・ベンツCLEにブランド唯一のカブリオレモデルを追加発売
【セミナー見逃し配信】※プレミアム会員限定「日本型ライドシェア開始から3ヶ月~都市・地方の展望と課題~」
スズキが“新”「ハスラー」公開! 精悍すぎる「黒顔」に上質内装採用! めちゃタフ仕様追加の「超人気モデル」に未だ反響多数
ハスクバーナ2025年モデルのエンデューロマシン国内導入発表 2スト含め計6機種
日産エクストレイルについて解説! VCターボエンジンと進化したプロパイロット搭載で話題のSUVとは
V16NA×3モーター1800馬力、宝石あしらった内装、6.5億円…新型ブガッティ「トゥールビヨン」の異次元っぷりまとめ
ノアヴォク・セレナ失速とステップワゴン急上昇の理由。次の改良で上級グレード「エアーEX」登場か
【20周年記念車オーナーに激震?】「ゴルフR“8.5”」登場。買い物もこなせる超高速ハッチ
ホンダ新型「フリード」発売 購入検討時にチェックしておきたいポイント&シエンタとの価格差は?
【よく見りゃ大変化!】発売迫る新型BMW「X3」のデザインやお買い得度を現行型と比べた
大幅改良で走りが激変「ヴェゼル」の買いは最上級「Z」の4WD。新設定ハントパッケージの評価は?
日産の新型3列SUV「インフィニティQX80」が米で7月発売決定。打倒レクサスLXとして日本導入ある?
本当にスポーツタイヤ!? グッドイヤーの新作「アシンメトリック6」は静かで軽い“摩訶不思議”な万能選手だった
続々PHEV化で完成するレンジローバーの唯一無二の世界観。その裏で過激なV8モデルも準備中!?