ステップワゴンは派手なミニバンがはびこる中で落ち着いたデザインと走りの良さが光る
掲載 更新 carview! 文:伊藤 梓/写真:編集部
掲載 更新 carview! 文:伊藤 梓/写真:編集部
ステップワゴンはデザインが好印象なのはもちろん、とても運転しやすいのもおすすめできるポイントだ。以前のコラムで、女性はミニバンや軽自動車に乗る機会が多いことが運転を苦手にするひとつの要因かもしれないと書いたが、ミニバンや軽自動車の中にもクルマとのコミュニケーションが取りやすく、運転がしやすいモデルはもちろんある。日本車のミニバンの中では、私はステップワゴンがそれに当たると思っている。
今回試乗したステップワゴンのグレードは「G・EX ホンダ センシング」。最高出力150ps、最大トルク203Nmを発生する1.5Lターボエンジンを搭載したモデルだ。ミニバンは操縦性をどうこう言うようなクルマじゃないという人もいると思うが、普段ミニバンに乗ってそう感じている人には一度ステップワゴンに乗ってみてほしい。
もちろんスポーツカーのように「運転が楽しい!」というわけではないが、しばらく運転してみるとハンドルを切ったときにクルマが素直に付いてくる感覚が分かるはずだ。今回初めてステップワゴンに乗ったという編集者の方も、運転しているうちに「あれ、これ何かイイな……」と呟いていた。ステップワゴンにはハイブリッドモデルもあるが、今回の1.5Lターボエンジンでも充分パワーがあって、高速道路での合流や追い越しでヤキモキすることもなかった。
近年のミニバンや軽自動車は「やりすぎなのでは」と思うほど趣向が凝らされていて、使い勝手の優劣は重箱の隅をつつく話にしかならないので多くを言うつもりはない。ただ、ほかのモデルに比べて便利だと思ったのは、三列シートの格納と展開が女性でも簡単にできること。とくに格納するときにはひとつの紐をグイッと引っ張るだけ。これでパタンとシートが格納されるので、楽な上にちょっと楽しい。また、縦にも横にも開くバックドアも改めて子供が喜びそうだと思った。こういうワクワクした仕掛けをきちんとした技術を持って実現するところがホンダらしいなぁと感じた。
「運転してみると何かちょっと、いい」、「デザインが何かちょっと、落ち着く」。それが何なの? と思われるかもしれないが、日々使うものはそれが一番大切なのではないかと個人的には思っている。着心地の良い服や自分にぴったり合う歩きやすい靴、使い勝手がいい鞄など。日用品や家具などもしかり、自分の手や体に馴染むものは気分を明るくしてくれたり、気持ちに余裕を持たせてくれたり、そうやって生活がじんわりと豊かになっていくような感じがする。今回試乗して、改めてステップワゴンはそういう存在になり得るクルマだと思う。
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伊藤 梓(いとう あずさ):ライター
クルマ好きが高じて、グラフィックデザイナーという異業種から自動車雑誌の編集者へと転身。2018年からクルマの魅力をより広く伝えるために独立。自動車関連のライターのほか、イラストレーターとしても活動している。
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