高齢者のペダル踏み間違い事故はなぜ起きるのか。実は他人事じゃない身体のメカニズム

※交通事故総合分析センター イタルダインフォメーションNo.124より引用

踏み間違い事故は駐車場やその出入り口で多発

図3は事故全体におけるペダル踏み間違い事故の割合を、事故が起きた場所別にみたもの。どの年齢でも駐車場が多いのですが、高齢者は交差点や交差点付近に比べ、駐車場内が突出して高いのがわかります。

※交通事故総合分析センター イタルダインフォメーションNo.124より引用

そして高齢になるほど、発進時と直進時の事故が高まります（図4）。右左折やバックの時の踏み間違い事故は意外にも少なめ。発進時とは駐車枠に駐めたり位置調整をする時や駐車枠を出る時。直進時とは駐車場に向かう途中や駐車場内の移動の時です。

※交通事故総合分析センター イタルダインフォメーションNo.124より引用

踏み間違いはどんな人的要因で起きるのかを見た図9では、“慌て、パニック”に加えて“高齢”が多いとあります。慌て、パニックというのは、よそ見などをしていたドライバーが歩行者や車の存在に気がついて急に止まろうとした際に起きるペダル操作ミスですが、高齢とは具体的にどんな要因を指すのでしょうか？　レポートを読んでいくと“高齢＝ボケてしまって判断や操作を間違えること”というわけではないことがわかります。