次期トゥアレグのプロトタイプを走らせた。日本では発売されない可能性も
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
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試乗したのは286psのディーゼル仕様で、おそらくは2トン近いハイエンドSUVを楽々と振り回す事ができる。加えて、新たに装備される予定の後輪ステアシステム、そして電子制御のロールコントロールはこのプロトタイプではすでに完成度の高い自然な動きで、全長4.9メートルの巨体を感じさせないドライブを楽しませてくれた。
ADAS(いわゆるドライバーズ・アシスト)は限りなくレベル3に近い「渋滞および工事区間アシスト」が装備されている。このシステムは60km/h以下の渋滞時あるいは工事区間でステアリング操作とレーンキープ(車線の中央維持)とブレーキを自動的に行う。テスト車では、まだ車線逸脱時の修正がやや唐突、というか入力トルクが強過ぎたが、ラージ・セグメントの開発担当責任者シュテファン・ギース教授は「プロトタイプでのこの問題はすでに承知の現象で、対策は済んでいる」との説明であった。
ちなみにシステムは常にドライバーのステアリング操作や関与が必要で、何もしない状況が1分以上続くと、警告音、ブレーキング、それでもドライバーが運転操作に復帰しないとハザードランプを点灯してその車線上に停車する。交差点アシストは死角から目の前に飛び出して来るクルマを検知して停止するアシスト機能、ナイトビジョンやカメラ・コントロールよるIQライト(LEDマトリックス・ヘッドライト)もオプションで装備可能である。
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