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ポルシェのEV・タイカンにはカレラやターボというグレード名が存在。頂点モデルは0-100加速2.8秒

電気自動車なのにターボという名のグレードが存在する!

タイカンには911シリーズなどのように「カレラ」「カレラS」「カレラ4S」「ターボ」「ターボS」とパワーと航続距離などの異なるバリエーションが存在する。なんで「ターボ?」という質問が出るのは当然である。ポルシェは伝説の「930ターボ」に由来する技術用語をパワフルなグレードの名称として電気自動車にも採用したのである。繰り返すがここでは「ターボ」は内燃機関とは一切関係のない、バリエーション(グレード)名なのだ。

今回、同乗したのはトップグレードの「ターボS」で、システム出力は460kW(625ps)だが、オーバーブーストを掛けると560kW(761ps)を発生、0-100km/hの加速は2.8秒である(いずれも暫定値)。助手席に腰を下ろすと目前にはフルデジタルのコクピットが広がっている。テストドライバーがアクセルペダルを一杯に踏み込むと油断していた私の後頭部がヘッドレストに叩きつけられるような衝撃が襲った。まさに電気モーター独特の高トルクの立ち上がりの凄まじさでハイパースポーツカーにはぴったりの加速感覚だ。

さらに最新の911より80mmも低い重心による抜群のロードホールディング、4WS(後輪ステアシステム)によって重さを感じさせないスポーティなハンドリングも可能である。テストエンジニアはニュルブルクリンク北コースで、楽に8分を下回るタイムを出せると“控えめに”発言していた。

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