ホンダS660、サーキット・一般道・ワインディングで徹底試乗
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:篠原 晃一、市 健治(水色ボディ)
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:篠原 晃一、市 健治(水色ボディ)
さて、試乗日の高知は若干の雲あれど絶好のオープン日和で、もちろんトップを外した状態で市内のホテルを出発した。向かった先は、高知の南西に位置するリアス式海岸の高みを走る横浪スカイライン。試乗コースとしてタイトなコーナーとアップダウンが連続するこのワインディングロードを選んだのが、広報部ではなく開発陣だったというのが興味深い。
ここでは、6段MTと7段マニュアルモードつきCVTの両方のモデルに乗ったが、まずはハンドリングの話をしよう。袖ヶ浦フォレストレースウェイでは、コーナーを攻めた際の限界域における挙動の素直さ、コントロール性の高さに大いに感銘を受けたが、横浪スカイラインではそれ以前に、まずその軽快な身のこなしが印象に残った。
車重はMTで830kg、CVTで850kgだから、ボディサイズからいうと数値的には決して軽い方とはいえない。時代が違うので直接の比較をするつもりはないが、例えばかつてのホンダS800の車重は710~755kgだった。しかしそれにもかかわらずS660の挙動はS800のそれより明らかに身軽で、ステアリング操作に対するレスポンスも素早い。
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