ジムニー5ドアの日本発売が24年5月と言われるワケとは。日本での価格はどうなる?
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 63
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コンパクトなボディでありながら本格的な悪路走破性能を持つスズキ「ジムニー」は、唯一無二の存在として高い人気を誇っています。
ただ、ジムニーにはこれまで3ドアモデルしか存在していませんでした。悪路走破性などショートボディによるメリットはあるものの、普段使いや実用性を考えると、やはり5ドアモデルを望む声は少なくありません。
そんななか、2023年1月にインドで開催されたデリーモーターショーにおいて、現地法人であるマルチ・スズキは、ジムニーの5ドアを世界初公開しました。
待望とも言える5ドアのジムニーは、日本へも導入されるのでしょうか?
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インドでは“軽自動車仕様”のジムニーが存在しないため、現地のジムニーは日本における「ジムニーシエラ」に相当します。
それをふまえたうえでジムニー5ドアのボディサイズを見ると、全長3985mm×全幅1645mm×全高1720mmと、ジムニーシエラに比べて全長+435mm、全幅は同じ、全高は-10mmとなっています。
また、ジムニー5ドアのホイールベースは2590mmと、ジムニーシエラに比べて340mm延長されています。
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5ドアになったとはいえ、コンパクトSUVのトヨタ「ライズ」とほぼ同等の大きさであることから、日本での取り回しに苦労することはなさそうです。
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インド仕様のジムニー5ドアには1.5Lの直列4気筒ガソリンエンジンが搭載され、そこに4ATもしくは5MTが組み合わされます。この点は、ジムニーシエラと同様ですが、トランスミッションには専用チューニングが施されています。
内外装のデザインはジムニーシエラと大きく変わりませんが、ジムニーシエラの後部座席が簡素なものであるのに対し、ジムニー5ドアの後部座席は運転席や助手席と同様のしっかりとした造りのものが採用されています。
インドにおけるジムニー5ドアの価格は127万4000ルピー(約230万円)となっており、日本におけるジムニーシエラの価格と比べるやや割高です。発売時の物価などで変動する可能性はありますが、日本での価格は概ねインドと同じぐらいになると予想されます。
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ジムニー5ドアはインドで発売された後、2023年8月には南アフリカでも発売されました。また、今後ほかのアフリカ諸国や中東、中南米などでも販売される予定です。
一方、現時点では、日本への導入についてスズキからの公式なアナウンスはありません。
ただ、3ドアモデルであるジムニーおよびジムニーシエラの人気を見ると、ジムニー5ドアも一定の販売台数が見込まれます。
実は、ジムニー5ドアは、すでに日本での型式認定が取得されています。さらに、特許庁へも意匠登録がされていることから、日本導入の準備は着々と進んでいることがうかがえます。
このことから、ジムニー5ドアが将来日本導入されることはほぼ確実と言えそうです。
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しかし、ジムニー5ドアの日本導入に関しては、いくつかクリアしなければならない課題があります。
最も大きなネックとなるのは、ジムニーおよびジムニーシエラの納期状況です。かつてに比べれば改善傾向にあるようですが、2023年10月現在でも納車までに1年程度かかる見通しです。
日本向けのジムニー/ジムニーシエラは静岡県の湖西工場で生産されており、ジムニー5ドアが日本に導入された場合には、湖西工場のラインを分け合うかたちで生産されることになると見られます。
現時点ですでにフル稼働している湖西工場のラインにジムニー5ドアが加わってしまうと、3ドアモデルの納期に影響を与えてしまう可能性があります。かと言って、新たに登場したジムニー5ドアの納期が数年単位におよんでしまうのも得策とは言えませんし、生産ラインそのものを増やすことは容易ではありません。
つまり、ジムニー5ドアの日本導入は、ジムニー/ジムニーシエラの納期と密接に関わっていると言えそうです。
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とはいえ、ジムニー5ドアが日本導入されることは間違いなさそうです。
現時点では、「後退時車両直後確認装置」が継続生産車へ搭載義務になる2024年5月が「Xデー」の最有力候補です。
この法改正にともない、ジムニー/ジムニーシエラをはじめとするほとんどのモデルで、バックカメラなどが標準装備になると見られます。
それに合わせてジムニー/ジムニーシエラの仕様変更が行われると考えられますが、その際、ジムニーシエラのバリエーションのひとつとして5ドアモデルが追加される可能性が濃厚です。
ただ、5ドアモデルはジムニー/ジムニーシエラの納車待ちのユーザーから優先的に案内されるとも言われており、新規ユーザーにとっては入手困難なモデルとなる可能性が高そうです。
写真:マルチ・スズキ、スズキ
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