BMW M3…男は優しいだけでは生きられない
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:菊池 貴之
というわけでドイツでその真価を味わった後に日本でM3に乗るのは、ちょっとした恐怖もあった。「スゲーつまんなかったらどうしよう?」という漠然とした心配だ。そしてそれは半分当たっていて、半分は杞憂だった。
確かに、時速100キロ以上が合法的に許されてない国において、M3は典型的な宝の持ち腐れだ。別に用賀から箱根に1時間で行けるようになったわけではないし、そういう意味での実利は薄い。しかし、驚いたことにゆっくり走ってもそれなりに楽しいのだM3は。発進からして本当に滑らかで、ギクシャクはほとんどない。ユニークなのは、MTベースのギアボックスなのでアイドリングでクリープ現象が皆無なことで、信号待ちでブレーキを離しても前に進まない。
さらにステアリングフィールが本当にナチュラル。こういう極太タイヤを履くクルマは、多少路面にハンドルが取られたりと弊害があるものだが、いい道ばかりを走ったせいもあるのか、ほとんど感じなかった。それどころかゆっくり走ってもちゃんと手応えがあって楽しい。ブレーキもこの手のスポーツモデルは剛性感がありすぎたり、ゴリゴリ硬い感触があったりするものだが、本当に軽く、食いつく様によく効く。新車だからかブレーキ鳴りもしなかった。
そして音だ。音はかなり良くて、アイドリングの状態から、トップエンドまでまさに管楽器のように「フォォォォォン!」と吹ける。フェラーリの楽器っぽさには負けるが、これはこれ。今のスポーツモデルは音の良さを抜きにしては語れないだろう。とにかく五感に響くクルマなのだ。
ついでに今回新しくスイッチが増えたドライバーインターフェイスのiDriveは確実に使いやすくなった。特にいいのは日本のナビの「戻る」ボタンに相当する「BACK」スイッチだ。ナビ機能はもちろん、オーディオそのほかでも効果を発揮し、より感覚的に使える。BMWの理想としては余計なモノを付けたくなかったんだろうが、コッチの方がいい。
まさに優しく、強いだけでなく、楽しさもある4ドアセダン。そして真の実力を発揮するには技術がいるクルマである。やはり男はこういう存在でありたい。ベタな結論だが、私はそう思った。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
角田裕毅のマシンが“グリッター”カラーに。RB、ラスベガスGP用スペシャル・リバリーを発表
フォルクスワーゲン「ティグアン」発売! 3代目に進化した全長4.5mの“VWで一番売れている”SUVはどう進化?
台湾では「輪行」不要!? 国鉄で広がる自転車の旅はちょっと不思議な感覚
カーメイト、改良版サイクルアタッチメント、釣り竿収納ホルダーの新製品が発売!
美しい! 速そう!! カッコいい!!! 幻の日産フラッグシップ「Q80インスピレーション」市販可能性
めっちゃカッコいいぞ!?? スズキ新型SUVをトヨタへ供給&日本導入ってマジか
軽快スポーツフルフェイス「Z-8」シリーズに新グラフィック「YAGYO」が追加!パーツ怪異イラストがかわいい!
【SHOEI】システムヘルメット「NEOTEC 3」に新グラフィックモデルの「ANTHEM(アンセム)」が設定された!
「青の位置が矢印の信号機」ってなんだ? 更新で消えゆく超激レアモデルだった! 【信号機マニア・丹羽拳士朗の偏愛日記 #1】
光岡自動車、シビックベースの「M55ゼロエディション」発売 イメージは1970年代 6速MTのみ 808万円
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
【ドライブグルメ】中央自動車道・双葉SA(上り)のオススメ テイクアウトは、ユニークな総菜パンと定番のアップルパイ
800万円は高いか安いか!? レトロ風で最新の安全装備充実!ミツオカ創業55周年記念車「M55」発表
【3分でわかるモデル解説】なんとなくMINIがほしいけど、どれを買えばいいか迷ってしまう初心者へ
【クセ強だけど懐かしい】光岡、55周年記念車「M55ゼロ・エディション」発売。100台限定…ベースはあの車
「売れる車がない」なんて言わせない! 北米日産の大型SUV「アルマダ PRO-4X」が魅力的…価格も発表
新型「ティグアン」正式発売で注目集まる豪華装備とお値打ち度。世代遅れの兄弟「Q3」よりお買い得
メルセデスAMG「A45」に“最後の限定車”登場。2.0Lターボは421馬力も…価格は1000万円超え!!
ホンダの高級ブランドが新型SUV「ADX」を発表。クセ強め“アメリカン顔”の衝撃や背景とは?
北米レクサスが販売する3列SUV「TX」は何モノ!? “LBX顔”で実質650万円~…25年モデルに進化
【アルファード/ヴェルファイアはイヤ!】そんな人の選択肢になるかもしれない高級ミニバン「Vクラス」はどんなクルマなのか?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!