新型5シリーズツーリングのディーゼルに試乗。新たなベンチマークとなる出来栄え
掲載 更新 carview! 文:竹花 寿実/写真:Kimura Office
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次にステアリングを握ったのは、最高出力140kW(190PS)、最大トルク400Nmの2.0リッター直4ターボを積む520dツーリングだ。トランスミッションは、6速MTが標準だが、テストカーにはオプションの8速ATを搭載している。動力性能の面では決してパワフルとは言えないが、実用上は不足を感じないレベルである。
車両重量は1730kgと、530dツーリングと大きく変わらないが、軽量な4気筒エンジンを積むため、ハンドリングは非常に軽快だ。ステアリングを切り込むと、ロールと同時にノーズがスッと反応する。ステアリング・フィールも雑味が無くスッキリとしている。快適性も素晴らしく、実用域の速度でも交差点で気持ちの良いコーナリングが楽しめる、とても魅力的な1台である。
5シリーズの全販売のうち、世界では25%だが、ワゴンを見る目が肥えた人が多いドイツでは60%にも達するツーリング。新型もそれだけ開発に力が注がれていることがよく解る素晴らしい出来映えである。その上質でスポーティな走りと素晴らしい快適性は、クラスの新たなベンチマークとなる事が容易に想像できる。
なお、ニュー5シリーズツーリングのドイツにおける価格は、19%の付加価値税込みで4万7700ユーロ(約590万円)から。ちなみに今回試乗した520dツーリングの8速AT車は4万9950ユーロ(約617万円)、530dツーリングは5万6800ユーロ(約700万円)となっている。
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