スーパーカーバブルの中国、最新クルマ白書
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:柏田 芳敬、小沢 コージ
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:柏田 芳敬、小沢 コージ
しかし、つくづく特殊な中国スーパーカーカルチャー。一段、いや二段三段跳びで世界のトップに向かう特殊な国ゆえの歪みを感じたが、冷静に考えれば、日本と近い部分もあるなぁと思った。
それは80年代のバブル景気だ。あの頃は日本でもさすがにスーパーカーは無理だったが、スタイリッシュな2ドアクーペや3ドアハッチが急激に売れ、「ハイソカーブーム」を作った。
しかも、お金を出したのは別だと思うが、20代、下手すると10代のティーンも乗り回していた。親に買って貰った不必要にいいクルマを、ボンボンが乗り回す。それを考えると、中国ばかりが異様なのではない。
クルマは“見栄”であり、家族をひっくるめた人の“パワー”そのもの。お金持ちが新しくカッコいいものに飛びつくのに、日本も中国もなく、それはある意味本質なのである。言わば中国のスーパーカーは、経済が生んだ“新貴族”の証明なのだ。それにカルチャーは貧困からは生まれにくく、お金持ちの豪遊が、結果としてなにかを育てることもある。
ただ、実感するのはスケールの違いでつくづく中国はケタが違う。日本ではハイソカーと言ってもせいぜい300万円だったわけで、それが3000万円とは…まさに10倍!
要はカルチャーも経済も急激に伸びる時に多少の奇形が生まれるのは仕方無い部分があって、問題はこれをどう収めるか。他国の尊敬、憧れを受けるようなカルチャーにどうやって育てるかが問題なのだ。
実際、中国には日本にはない素晴らしい面がある。それは男女間の平等だ。取材中に分かったが、中国ではクルマは女性にとっても憧れ。しかも自分で乗るという観点を決して忘れてない。この部分で、日本は明らかに負けている。それに今後日本のスーパーカーを語る上で、中国は避けて通れない。というか、中国に輸入する“ついでに”日本にも入れる!? なーんてことも現実に起き始めているのだ。
日本はある意味、スーパーカー文化の先輩とも言える。スクールを含め、もっとアクションを起こすべきなのかもしれない…と思ったランボルギーニアカデミーなのでありました!
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
ラッセルがフェラーリを上回る4番手「すごく良い感触。僕らが正しい方向に進んでいる証明」/F1第11戦
クルマ好きが言う走りなら「ミッドシップ」って本当? そんなにいいのに採用車が少ないのはナゼ
フェラーリのアップデートも実は失敗だった? サインツJr.「ただでさえ高速コーナーが苦手なのに、バウンドするようになってしまった」
【クルマら部】クルマ愛クイズ!今回は「スバル BRZ」から全4問!
8月19日は「バイクの日」、秋葉原で今年もイベント開催 あの「黄バイ」展示も
母国戦好発進のフェルスタッペンがスプリント予選1番手「残りの週末が楽しみ」/F1オーストリアGP
「山陰道」全通まであとどれくらい? 2県はほぼ全通メド “遅れた県”もモリモリ進んでる!?
F1オーストリアGPでポールのフェルスタッペン、ピットレーン出口を“超スロー走行”も処分はなし
古い「ETC」使えなくなるってマジ!? 「勘弁して」と嘆きの声も! 使用不可な「車載器」の見分け方は?「10年以上使用」は要注意か
“マツダ製ハイブリッド”搭載が確定! 次世代型「CX-5」気になるデザインはどうなる? 新しいコンセプトカーに通じる意匠を採用か
【インタビュー】平野ルナ選手~反対されても決めたST600参戦。その道は世界の舞台につながっていた~
【15台のみの特別限定車】 キャデラック・エスカレード・スポーツ 25thアニバーサリー・エディション
スバル ソルテラに乗って「電気自動車を所有する現実度」を考えてみた
V16NA×3モーター1800馬力、宝石あしらった内装、6.5億円…新型ブガッティ「トゥールビヨン」の異次元っぷりまとめ
ノアヴォク・セレナ失速とステップワゴン急上昇の理由。次の改良で上級グレード「エアーEX」登場か
【20周年記念車オーナーに激震?】「ゴルフR“8.5”」登場。買い物もこなせる超高速ハッチ
ホンダ新型「フリード」発売 購入検討時にチェックしておきたいポイント&シエンタとの価格差は?
【よく見りゃ大変化!】発売迫る新型BMW「X3」のデザインやお買い得度を現行型と比べた
大幅改良で走りが激変「ヴェゼル」の買いは最上級「Z」の4WD。新設定ハントパッケージの評価は?
日産の新型3列SUV「インフィニティQX80」が米で7月発売決定。打倒レクサスLXとして日本導入ある?
本当にスポーツタイヤ!? グッドイヤーの新作「アシンメトリック6」は静かで軽い“摩訶不思議”な万能選手だった