オーリス120T、G's、86。トヨタ車の走りが最近変化した?
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:望月 浩彦
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最後に、私自身も所有する86がマイナーチェンジで進化していたので報告しておこう。クルマの進化は嬉しい限りだが、オーナーは複雑な心境になるときもある。正直に言えばというか、進化&洗練させたのだから当然だが、同じ86でも乗り味が別物だ。
走り出したときから即感じられたのが、タイヤのゴロゴロ感の少なさ。タイヤのグリップ感が掴みやすいので、ゴロゴロ感はあった方が良いと“今までの86”では思っていたが、適度にゴロゴロが抑制されたことで、よりグリップ感や乗り心地が洗練された。隣にいるのに大声で話されるよりも、適度な声で話してもらった方が聞き取りやすいし会話が楽しめるのと同じだ。
これを生み出しているのが、ボディ剛性の向上と電動パワーステアリングの洗練。やはりボディ剛性はすべての性能の源だ。スポーツをする人にとって、体幹の強さに値するもので、これがしっかりすると全てのパーツが的確に動き、機能しはじめる。クルマで言えば、意のままに動く原動力となる。前述したゴロゴロ感も、ボディがしっかりして足回りのダンパーに振動が集約され、効率よく的確に無駄なゴロゴロが抑えられている。
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