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東京モーターショー2019は数字上成功だがもっと楽しいお祭りにしてほしかった

日本に来たのに日本車がなければ意味がない!

「ヤリスがない!」

プレスデー2日目に東京モーターショーの感想を聞いたとき、長年世界のモーターショーを見て回っているドイツ人ジャーナリストから開口一番飛び出した台詞です。

「会場の都合で展示が分散しているのは仕方がないとして、あちこち歩いて見てもクルマがぜんぜんないじゃないか! フォルクスワーゲンやフェラーリがないなんてことはどうでもいい。俺は日本にある日本市場向けのクルマを見に来たんだ! それなのにヤリスはない、光岡も見えない。どこにある? 俺が日本に来た意味は?」

彼は机を叩きながら、ほとんど怒っているように見えましたが、落ち着いてきたころにヤリスがヴィーナスフォートにあることを教えると、ヤリスの姿を求めて会場に消えていきました。

なんでこんなことを聞いたかというと、トヨタのプレスカンファレンスで豊田章男社長の「今回このブースには来年発売されるクルマはひとつもありません!」宣言を聞いた瞬間、吹き出しが見えそうな大きなため息が海外勢から漏れるのを感じたからです。それはそうでしょう。彼らはクルマを見に来ているのですから。

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