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東京モーターショー2019は数字上成功だがもっと楽しいお祭りにしてほしかった

「モーター」の文字は外すべきだった

自動車業界は100年に一度の大変革期にあるという危機感と、モーターショーも変わらなければならないという意思を全面に出していた今回の東京モーターショーですが、そのまま極端な方に振ったトヨタに対して、従来通りの典型的な展示を行ったホンダ。その間でやや中途半端になってしまったその他のメーカーと、各メーカーの展示もバラバラになった印象があります。

こうなってしまった原因は「モーターショー」という名前を残したことにあると思います。名は体を表わすと言いますが、裏を返せば名を変えなければ体は変わらないということです。変わらなきゃと考えたのであれば「モーター」の文字を名前から外すべきでした。「フューチャーモビリティショー」とか「未来社会ショー」というような名称にして、各社が考える未来提案の展示に絞った方がきっと良かったのでは。自動運転車が走るとされる未来では、自動車は個人ではなく社会の所有物になるのですから。

ただそうなると、「人とくるまのテクノロジー展」、「オートサロン」、「CEATEC(アジア最大級のIT/エレクトロニクスショー)」との棲み分けがますます難しくなる。それぞれ主催者も異なるし、歴史や利害関係もあり、事はそう簡単ではないでしょう。

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