IS250C試乗。ISを想像すると裏切られる!?
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:齋藤 正
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最後に、その実用性について触れておこう。まず今まで散々述べてきた、ルーフ重量だけで60kgという数値。実はハードトップルーフを使うモデルの中でも、この重さは重量級。だが、なぜこのような重さになったのかというと、ルーフ形状を大きく取ったからだ。その狙いは、後席を補助としてではなく、大人もシッカリと座れるようにしたかったから。もちろん、ISセダンと比べれば膝元には窮屈感が漂うが、ISサイズのオープンモデルの後席と考えると、ヘッドクリアランスを含めて快適性は一級品。大人4人での使用にも十分に耐えられる。
また、通常ハードトップルーフは、ルーフを開けた際にトランクスペースが犠牲になるので、泊まりがけの旅行に出かけた際にオープンにできないなど、何のためのオープンモデルなのか疑問に思うときもある。だが、IS250Cではルーフを3分割にして、複雑怪奇に折りたたむ形式を採用しており、トランクの犠牲を最小限に留めているのが好印象。それにより、オープン時でも9インチゴルフバックを1つ積めるなど、オープンカーとしての実用性が高いのだ。まさにレクサスらしい、気配りの行き届いた造り込みだ。
このように、オープンエアを楽しめる魅力に加え、高い実用性と2つの乗り味を持ち合わせているのがIS250C。ルーフを収納するために厚みが増したリアデザインは好き嫌いが分かれそうだが、オープンカーファンの心を掴む、魅力あるクルマに仕上がっている。
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