来年4月にスープラ生産終了…そのルーツ「セリカXX」に秘められた“ハンドリングbyロータス”の噂とは?
掲載 carview! 文:koensha 22
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ハンドリングも秀逸。ラック&ピニオン式ステアリングの採用により、切りはじめからレスポンスよく反応し、弱アンダーステアの素直な特性に躾(しつ)けられていた。
ワインディングロードでもフットワークは意のまま。限界域の挙動こそややナーバスだったが、快適性も高く、トヨタのスポーツフラッグシップにふさわしい完成度を持っていた。
2000GTの1G-GEU型エンジンは、「マークII」三兄弟にも搭載された。しかし、キャラクター的にもっともしっくりときたのが、このセリカXXだった。
ロングノーズにぴったりと収まった、「TWINCAM 24 VALVE」の刻印が入ったカムカバーを持つエンジンを眺めるだけで、そのスポーツフィールが予感できた。
ソアラより明らかに低いドライビングポジションに身を沈め、ヘッドレスト一体式のバケットシートに腰を固定する。自然と走りへの期待が盛り上がってくる。セリカXXは、そんなクルマだった。
ちなみに、セリカXXはアメリカ市場では当初から「スープラ」の名称で投入され、高い人気を獲得した。オーナーにとっては、その国際性も自慢のひとつだった。セリカXXは、高次元のスポーツワールドを体現したクルマだった。
(終わり)
(写真:トヨタ)
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