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新型ホンダ「N-ONE」試乗 上質感を感じる走りとインテリアが魅力だがドラポジだけ気になる

センスよくまとめられたインテリアとよく出来たシート

バリエーションは大きく分けて3種類。N-ONEらしいシンプルさを追求した「オリジナル」と、そこにいわゆる上質感を加えた「プレミアム/プレミアム ツアラー」、そしてスポーティな「RS」である。このうちオリジナルとプレミアムは自然吸気エンジンを搭載し、プレミアム ツアラーとRSはターボチャージャー付きとなる。またトランスミッションはCVTが基本だが、RSでは6MTを選択することも可能だ。

ということで、とっととお伝えしたくてウズウズしていた「試乗レポート」へと進もう。

まず乗ってみたのは「プレミアム」。鉄ちんホイール(スチールホイール)を履く「オリジナル」よりも各部が豪華でキラキラしているグレードだが、「プレミアム ツアラー」と違ってエンジンはノンターボ。アルミホイールも15インチではなく14インチというグレードである。

で、写真のみを見ていた段階では、そのキラキラしている部分が「N-ONEらしくなくて嫌かも……」と感じていたのだが、いざ実物を見てみればさほど気にならない。というか、プロの手でブラッシュアップされたこのディテールこそが「正解」なのだろう。2020年のヨコハマの街並みによく似合っている。

インテリアは、限られた寸法のなかで「心地よい開放感」「伸びやかな広さ」を感じさせるためのさまざまな工夫が凝らされているという。メーター横のパネルをメーター端から助手席の端まで伸ばしたデザインにすることで「視覚的な広さ」を演出し、自然光がもたらす開放感を感じてもらうため、パネルは光を受けるよう、やや上向きにレイアウトされている。

……という2点はプレスリリースほぼ丸写しの「ホンダの言い分」だが、実際そのとおりであると感じられた。広い! ……というわけではないのだが、車内はなかなか広く感じられる。そして同時に「今、軽自動車に乗っている」ということもたまに忘れてしまうのだ。

忘れてしまう理由は主に3つ。ひとつは、インテリア各部の質感とデザインセンスが良好であること。初代N-ONEのインテリアが「無印良品風」であるとするならば、2代目N-ONEの内装質感およびセンスは「ちょっとしたセレクトショップ風」だ。いや、本当にそうなのですよ。

第二に、シートが悪くないということ。もちろんシートの幅は軽自動車だけあって狭めだが、「座る機能以外の部分を削ぎ落とし、ホールド性を高めた(プレスリリースより)」というフロントシートの“たっぷり感”はなかなかのもの。幅さえ度外視すれば、「軽に乗ってる」ということを一瞬忘れてしまうのである。

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