自転車も検知。ボルボ60シリーズ最新モデル
掲載 更新 carview! 文:サトー タケシ/写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:サトー タケシ/写真:菊池 貴之
最後に、S60/V60シリーズの安全装備の追加・変更にふれておきたい。
BLISがカメラを用いるものからミリ波レーダー方式に変更になったことはすでに報告したけれど、ボルボ全車に標準装備されるシティ・セイフティも作動速度域が30km/hmから50km/hへと上がっている。従来型より高い速度でも衝突を回避したり、衝突による被害を低減できるわけで、これはユーザーにとって福音である。
また、歩行者を検知して自動でブレーキを作動させるヒューマン・セイフティには、サイクリスト・ディテクションと呼ばれるサイクリスト検知機能が加わった。これは車両速度が50km/h以下、自転車との相対速度が15km/h以下で作動するシステムで、相手の自転車に地面から70cm以上の高さの場所に後方反射板が装着されていることが条件となる。こうした条件を満たす状況で自転車が停止していたり、クルマと同じ方向に進んでいる場合に自動ブレーキが作動する。
衝突安全ボディやシートベルト装着の徹底によって、自動車に乗車中の交通事故死亡者は減っている。一方で歩行者の事故は横ばい状態が続いていることから、今後は歩行者や自転車に対する安全対策が急務となる。ボルボによれば、歩行者との衝突事故時の速度を50km/hから25km/hに減速すると、致死率は8%から1%に激減するという。
ほかにも遠くまで照らしながらも対向車(二輪を含む)や先行車の存在を検知するとロービームに戻るフル・アクティブ・ハイビームや、ウィンカーを出したりステアリングホイールを切った方向を照らすコーナリングライトなども新たに採用されたけれど、夜間のドライブがなかったために試すことはかなわなかった。
一泊二日でボルボの新モデルに触れてつくづく感じるのは、乗れば乗るほど体にフィットする自然な肌触りである。不快だと感じることが少なく、かといって運転していて退屈だということもない。乗り味、内外装の設計も含めてリラックスできる雰囲気は、このメーカーだけの個性だと感じた。
そしてこのリラックス感の裏には、徹底した安全への配慮がある。往復700km近いドライブを終えて、ボルボが人気を博している理由がよくわかった。
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