ロールス・ロイスより敷居が高いセンチュリー。その後席に乗れるVIPはどんな人々なのか?
掲載 更新 carview! 文:大田中 秀一/写真:大田中 秀一、編集部
掲載 更新 carview! 文:大田中 秀一/写真:大田中 秀一、編集部
幸運にも新型トヨタ センチュリーに一日試乗する機会を得られたので、運転席、助手席、後席でそれなりの時間を過ごしてみました。
後席に座り、走り始めてしばらくは、「高速道路の継ぎ目をコツコツ拾う乗り心地が…」とか、「ロードノイズが…」、「マッサージ機能が…」、「カーテンを少し開けて手を振ってみたくなりますね」などとはしゃいでいたのですが、落ち着いてふと外に目をやると、後席からフロントウィンドウにいたるまでの視界が良くて、実にいろんなものが目に入ることに気づきました。この、目の高さの視界が広いということがまず快適でした。
「ここに座るようなVIPは何を考えているのだろう?」
「どんなサラリーマン人生を送ってここにたどり着いたのだろう?」
考えてみれば、ここに座れる人は、皇族は別格として、民間人では大企業の社長や数人の役員、トップ級の高級官僚に大臣クラスの政治家といった本当に一握りの人たちでしょう。苦労してそれなりの学校に入り、それなりの成績で卒業し、入った会社や官庁でそれなりの苦労の上に実績を残して来た人の“上がり”の席。
それぞれの世界で何千分の一、何万分の一という狭き門をくぐり抜けてきた人だけが座ることができる席。実力だけでなく、周囲から認められ、運にも恵まれなければ通れない、自分の意思だけではどうにもならない部分が大きい門。
急に儲かっちゃった人も乗れないし、カネがあるからと言って座れる席でもない。そういう点では、引き合いに出されるロールス・ロイスよりも敷居が高く、座れる可能性はずっと低い、値打ちのある席だと言えましょう。
もちろん、ロールス・ロイスを買えるような起業家や親から引き継いだ資産がある人ならセンチュリーも買えるでしょうけど、きっと買わない。
そんな席に座って何を想う。
車窓に映る街の景色を見ながら、後を継ぐ者たちに何を残そうか、この席を卒業するまでにこの世界のためにあと何ができるか? なんて壮大なことを考えているのか。あるいは今晩こっそり会いに行く祇園の女将への手土産や次の旅行のことを考えてニヤニヤしているのか…。そんな、それぞれの物語があれこれ頭に浮かぶ後席。
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