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二世代にわたるパッケージ革新を完成させた新型ポルシェ911。プラグインは次期型で登場予定

高級GTクーペのように大きく見える

ついにフルモデルチェンジした「ポルシェ 911(タイプ992)」。国際試乗会はスペインのバレンシア。最近、ポルシェのスポーツカーの試乗会は必ずサーキットを走れる。ポルシェのパフォーマンスを体験するには、公道では難しいからだ。もちろんロードコースも用意され、乗り心地や扱い易さなどもチェックできる。

初対面した「新型911カレラS(4S)」の印象は、ドキッとするくらい大きく立派に見えた。セクシーで高級なGTクーペの雰囲気を醸し出している。オイルやタイヤの溶けた匂いがするのが私のカレラのイメージだったが、新型はタキシードでも乗れるボンドカーのように思えた。

今回の試乗会はカレラS(4S)オンリーだったので、ベースモデルのカレラは後日のお楽しみとなった。とはいえサーキット内に作られたラウンジではカレラSのカブリオレも展示され、新型911ファミリーは着々と開発が進んでいるのがわかる。

ところで、なぜカレラSから試乗会なのかを考えてみた。現在、ドイツでは新しい燃費と排ガスの走行モード「WLTP(Worldwide harmonized Light vehicles Test Procedures)」に切り替えるために、政府の認証手続きが混乱している。その影響で、まずはハイパワーなカレラSから型式認定を得たのではないだろうか(個人的な推測)。…と、ここまでが試乗前に感じたことだ。

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