まだ誰も知らない!? 新しいセンチュリーの乗り心地や推しポイントを製品企画担当に聞いた!
掲載 carview! 文:編集部/写真:市 健治 70
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新しいセンチュリーが登場しました。登場前から噂にはなっておりましたが、センチュリーをSUV風にしたところで誰が買うのだろう? と思っていた編集。
そのターゲットはざっくりいうと「センチュリーセダンだとややかしこまりすぎて乗りにくいというヤンエグ(死語)向け」というから妙に納得。たしかにヤンエグがセンチュリーセダンから出てきたら違和感はあります。
そんな流れからの新しいセンチュリーというわけです。発表会に潜入した編集ですが、記者が群がっている中嶋副社長や田中開発責任者の囲み取材を横目にみつつ、ちょっと違った話も聞いてみたいと思い、製品企画の阿部さんにお話を伺ってみました。
>>絶賛販売中の現行型「センチュリー(セダン)」のカタログページはこちら
発表会で何度も耳にした「センチュリーにおいて最も重要なコンセプトはショーファーカーである(運転手付きで乗るクルマ)」ということ。とはいえ、新型はそれだけではない雰囲気があります。ドライバーズカーとしてはどうなのでしょうか?
「ニーズのイメージはざっくり『ショーファー8割、オーナーカー2割』ですが、普段は後席だけどたまには運転するという使い方も今度のショーファーカーの選択肢の一つとしてあっていいのではないか。“ショーファーカー=後席”という考えだけではないのがこのクルマの新しいコンセプトです」
>>スペックや公式画像など新型「センチュリー」のカタログページはこちら
なるほど、たしかにセンチュリーセダンの運転席と雰囲気が違うように感じます。新型の運転席は何がが違うのでしょうか?
「センチュリーセダンの運転席は運転手の仕事場的な雰囲気がありますが、新型はそれに比べるとドライバーズカーとしても雰囲気のあるデザインになっていると思います。例えば内装色にもよりますが、インパネ周辺やステアリングの色などが変わるとだいぶ華やかになります。とはいえ、あくまでショーファーカーですので、後席への気遣いがいつでもできるように、センターコンソールに物理式のリアシート用各種コントロールスイッチを備えていたり、前席と後席のセンターにはタワーコンソールを設けて後席からは運転操作があまりわからないようするなど、メインのコンセプトはあくまでショーファーカーです」
>>キャラが似ている?ロールスロイス「カリナン」のカタログページはこちら
さて、開発に携わってきたということはすでに乗っているということ。実際に乗ってみるとどうなのでしょうか?
「ハンドルを握ると大きさを感じさせないと言うか、思ったとおりに機敏に動いてくれます。トヨタ車全般の特長とでもいいますか、重さを感じさせないんです。テストした女性スタッフなどからは『セダンのセンチュリーより運転しやすい』という声もありました。乗り味はセダンとくらべるとシャキっとしています。背が高い分そういう味付けになっています。もちろん、それで長距離が疲れるようになったとかそういうことはありません」
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阿部さんの推しポイントはどこですか?
「やはり後席シートです。お尻や腰の周りなどすべての面が柔らかいのですが、腰のあたりをしっかり支えてくれます。とにかく身体にフィットしてものすごく快適です。乗り心地がいいのはもちろんのこと静粛性能もかなり高く、お昼のあとの午後のテストとかでは快適すぎて眠くなってしまうのが辛かったです(笑)」
さて最後に、ちょっと気になっているのがセンチュリーを買うにはどうしたらいいのでしょうか? この先買う予定も買える予定も全く無いですが!(泣)
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「センチュリーの特設ページにも記載されていますが、今度セダンも含め、センチュリーを取り扱う販売店に“センチュリーマイスター”を配置してご対応します。専門の訓練を受けたスペシャリストになります」
だそうです。漫画に出てくるグレーヘアーの執事が頭に浮かびましたが、おそらくキリッとしたイケてるマイスターが登場するのではないしょうか(妄想)。
車両本体価格は2500万円。これはあくまでスターティングプライスであり、グレードやセットオプションなどなく、すべてをオーナーがチョイスする「オリジナルの1台」を作れます。ちなみに、発表会で展示されていたGRMN仕様は豊田章男会長がすべてをセレクトしたもので、阿部さんいわく「同じものを作ることはできますが、かなりお時間がかかるので現実的ではないかもしれません。価格はわかりません(笑)」とのことでした。
ということで、まさに新時代のセンチュリー。実際にどれくらい売れるのでしょうか? 売れ行きに注目です。
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