ヴィラージュ 海外試乗 V12アストンの新たな顔
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:アストンマーティン
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:アストンマーティン
そうはいっても、ヴィラージュは単に乗り心地が快適なだけのスポーツGTではなかった。信じられないほど空いた高速道路では、メーターの200km/hを超える高速クルージングを造作もなくやってのけたのに加えて、カントリーロードを走った後に険しいワインディングに至ると、いよいよDBS譲りのフットワークを見せ始めた。
ステアリングは例えばV8ヴァンテージSより明らかに軽いが、路面感覚を繊細に伝えてくるため、ドライバーは自信を持ってコーナーに飛び込んでいける。すると、20インチのピレリPゼロが確実に路面を捉えて強大なコーナリングパワーを発揮し、ボディサイズを忘れさせる小気味よい身のこなしでコーナーの連続を気持ちよく駆け抜けていく。
そういう場面でスポーツモードを選ぶと、ADSがハード側に切り替わって姿勢変化が少なくなり、コーナリングが一段と切れ味鋭くなるとともに、コーナー脱出時のトラクションがより確実に感じ取れるようになる。それでいて、スポーツモードでも乗り心地がほとんど悪化しないのも、ヴィラージュの美点のひとつだ。カーボンセラミックローターを備えるブレーキが、強力な制動力と繊細なコントロール性を両立させているのも好ましい。
途中で乗り換えたヴォランテも、素晴らしいフルオープンのスポーツGTだった。これもボディが充分な剛性を備えているから、クーペに遜色のないハイレベルな乗り心地とコーナリングを味わえるのに加えて、ウインドストップを立てておけばオープンのまま200km/hを超えても快適に高速クルージングできたのも、鮮烈に印象に残った。
というわけで、DB9とDBSの中間車種というポジショニングを与えられたヴィラージュの出来は、想像以上によかった。その結果、上と下のモデルの存在価値を薄めてしまい兼ねないところが、アストンマーティンにとって少々問題かもしれない。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
進化したカワサキ「Z900RS」新型モデル2月14日発売 クルーズコントロールなどを標準装備し価格は183.7万円
日産が新「FRセダン」発売に反響殺到! 「“約150万円オトク”でもV6ターボはアツい」「GT-Rの息吹を感じる」「高級感ある内装がイイ」の声も! “300馬力超え”で運転楽しそうな「スカイライン」最安モデルに熱視線!
16歳の箕輪大也がTGR WRCチャレンジプログラム5期生に決定。2026年からジール・ジョーンズとラリー参戦へ
TOYOTA GAZOO Racing、2026年のスーパーGT GT300クラス参戦7チーム8台のラインアップを発表
カワサキ新型「Z900RS」ついに正式発表! 5psパワーアップして火の玉「SE」はドラレコ装備、黒い火の玉「ブラックボールエディション」も新登場だ!
最大排気量の自然吸気『Z』が正式発表! カワサキ新型「Z1100」「Z1100 SE」は2月14日に発売へ
今度のニンジャはゴールドの差し色! カワサキが「ニンジャ1100SX/SE」の2026年モデルを1月17日に発売
日本一高いバスターミナルは? 名古屋、渋谷、新宿、難波…
「世界一綺麗なマーチ!!」 マッチのマーチが令和に完全復活!!! 日産自動車大学校のプログラムをベストカーも大応援だぜ
価格約183万円! カワサキ「“新”Z900RS」発売! “火の玉カラー”&“クルーズコントロール”標準装備で進化! 26年2月に登場
小林利徠斗がCERUMOからGT500ステップアップ! GRスープラの4連覇なるか|トヨタ2026年スーパーGT体制発表
中古車人気ランキング2025、3世代前のスズキ『ワゴンR』が首位…『カーセンサー』
日産「NX8」中国で初公開。Nシリーズ初のクロスオーバーSUVはエクストレイル超えサイズの新BEV
着々と準備が進むBYDの軽BEV「ラッコ」。日本で「大成功しない理由」と、日本投入の「本当の価値」とは
【公式に検討開始】トヨタ、米国生産「カムリ/ハイランダー/タンドラ」を2026年から日本導入へ。“アメ車のトヨタ”がついに現実味
【値上げしたけど実質値下げ?】メルセデス・ベンツ「GLA アーバンスターズ」は“44万円高くなったのに約30万円もお得”な理由とは
【最上級ベースで黒仕立て】三菱「アウトランダーPHEV」に“ブラックエディション”新登場。専用レザー&内外装ブラック統一で存在感アップ
「ステップワゴン」が“30周年特別仕様車”を追加で攻勢。シートヒーター&全方位カメラ追加で、同日発表のマイチェン版「セレナ」と“真っ向勝負”の構図に
【正式価格と発売日確定】三菱新型「デリカD:5」大幅改良モデルが1月9日登場。液晶メーター&S-AWC搭載で“タフギアミニバン”が次のレベルへ
【実は中身がかなり進化】新型日産「セレナ」マイナーチェンジで何が変わった? デザイン刷新×グーグル搭載×新グレード追加の全貌
先行開発から10年、レース挑戦から5年で到達した「水素が当たり前の光景」。なぜTGRは“超電導”という未知の世界に挑むのか
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!