SUVはちょっと飽きた… そんな人におすすめしたい新型アコードの見どころとは?
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:小林 俊樹、本田技研工業 174
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:小林 俊樹、本田技研工業 174
いまどきセダンを発売したところで果たして売れるのだろうか? とぼんやり考えつつ、11代目となるホンダの新型「アコード」の事前説明&撮影会に参加した編集。ところが実車を見てみるとこれがなかなか面白いクルマに仕上がっていました。今回はcarview!編集による新型アコードの車両レビューをお届けします。
最初に気になるのが、SUV隆盛の真っ只中な今、アコードというスタンダードなセダンが一体誰向けなのかということ。事前説明よれば、ひとつは「アコードだから買うという一定層」と、もうひとつは「機能や装備を吟味した上で市場でベストなものを買う層」とのこと。後者がセダンを選ぶのか? うーむ。
さらにターゲットの年齢層は「40代~60代」。先代の購入層は主に60代が多く、それまでいた40代~50代の客層が減ってしまったのだとか。たしかに先代は内外装ともに落ち着いた雰囲気がありますが、まさに40代である編集から見てみてもちょっと枯れた感じがしなくもありません…(失礼)。
そんなことから、シニア化してしまったアコード(失礼)に「イケてる40代~50代に乗ってほしい!」というコンセプトのもと、主にデザイン面の変更が行われたというのが新型アコードのみどころ。特に注目したいのがインテリアデザインの変更と新しいインフォテイメントです。
インパネデザインは先代から大きく雰囲気を変え、シビックやヴェゼルなどにも採用された水平基調のインパネの真ん中に大型モニターを配置する構成に変更。インパネのエアコン吹き出し口周辺は先代のウッド調からピアノブラックの加飾とし、左右フロントドアトリムからインパネへつながるアンビエントライトも備え、夜になると夜景に似合いそうなおしゃれな雰囲気を演出します。さらに、バイザーレスの薄型液晶メーターを採用したことでインパネ全体をモダンな雰囲気に変えています。
実際に運転席に座ってみると、全体の構成はシンプルなものの細部のしつらえが上質で、例えばダッシュボードはソフトパッドで「いいもの感」があり、イルミネーションの演出も地味すぎず派手すぎないといった印象で、先代のどことなく野暮ったい印象(失礼)から洗練されたように感じました。特に気に入ったのがバイザーレスのメーターで、端的に言ってカッコいいです。
そして新型アコードの推しポイントが「グーグルビルトインの採用」と「新インフォテイメント」です。
まずグーグルビルトインですが、その名の通りグーグルのサービスが使える機能で「OK グーグル」と唱えれば空調などの各種車両機能の音声操作が可能。ナビゲーションはグーグルマップを使用しているので地図は常に最新です。またグーグルプレイやスポティファイ、YouTubeミュージックなどのアプリにも対応しています。
また、「エクスペリエンスセレクションダイヤル」(以下セレクションダイヤル)は先に発売されていた北米仕様では採用されておらず、日本仕様で初採用された目玉機能で、これがなかなか面白い。
北米仕様ではエアコンのコントロール用の3つのダイヤルが備わるところに、少し大き目のダイヤルが一つだけ備わっています。このダイヤルはエアコンの調整だけでなく「自分のお気に入りの状態」を登録し呼び出すことができます。
例えば、FMラジオを聞きながらエアコンの温度は26℃に設定して、アンビエントライトは青が好き、ということであれば、その設定をお気に入りとして登録可能(最大8件)。登録した設定はセレクションダイヤルを回して簡単に呼び出すことができます。またそれぞれの設定のアイコンや、セレクションダイヤル中央にある時計のデザインなども自分好みにカスタムすることができます。
正直、クルマとしてはどうでもいい機能と言えなくもないのですが、スマホに慣れている世代からすると、この「自分好みにカスタムする」ということがなかなか楽しい。セレクションダイヤルのクリック感や画面タッチ時の音も、触って聞いて心地よいものにしてあります。これで走りが変わるわけではないですが、空間を楽しむという観点でこだわり派の40代~50代に結構刺さりそうな気がしました。
ターゲットである「機能や装備を吟味した上で市場でベストなものを買う層」には、「SUVはあんまり好きじゃないんだよね」という人もそれなりにいるはずで、今の時代にセダンは逆にアリなのかもしれません。
メッキが極力排除された新型アコードのフロントやリアの表情は写真で見るより男前だし、SUVが持つ「今どきでカッコいい」みたいなものにも対抗できるカッコよさがありました。
ということで、来年春発売予定の新型アコードですが、価格やスペックなどの詳細はまだ未発表。「最近SUV多すぎだし、ちょっと違う感じのクルマに乗りたい」と考えていそうな、マークIIやローレルなどが人気だった「セダンの時代」を知っているイケオジたちに一度触れてほしいクルマと言えそうです。
<終わり>
>>ユーロRがカッコよかった6代目アコードのカタログページはこちら
>>3ナンバーボディに回帰した7代目アコードワゴンのカタログページはこちら
>>ワゴンがツアラーになった8代目アコードのカタログページはこちら
>>ハイブリッド化された9代目アコードのカタログページはこちら
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