電気代高騰に大幅値上げも! それでもお手頃EVは同等のガソリン車より経済的なのか?
掲載 更新 carview! 文:山本 晋也/写真:三菱自動車 83
掲載 更新 carview! 文:山本 晋也/写真:三菱自動車 83
>>日産 サクラのユーザーと専門家のレビューをチェックする
>>三菱 eKクロスEVのユーザーと専門家のレビューをチェックする
>>日産 リーフのユーザーと専門家のレビューをチェックする
2022年は日本のEV元年と呼ばれることがあります。「日産 サクラ」、「三菱 eKクロスEV」という軽EVの誕生により、「電気自動車は高価なもの」という印象が薄まり、多くの人の手が届くようになったというのもあるでしょう。
そんなポジティブな流れに水を差すように、サクラやeKクロスEV、さらに「日産 リーフ」といった手ごろな国産EVが2022年末に続々と値上げを発表しました。世界的なインフレ基調や、様々な原材料が高騰していることを考えると自然な流れですが、EVを買おうと思っていたユーザーには残念なニュースとなりました。
>>三菱 eKクロスEVのグレードと価格をチェックする
>>日産 サクラのグレードと価格をチェックする
>>日産 リーフのグレードと価格をチェックする

<上の写真:サクラ>
あらためて各車の新しい価格帯をまとめると次のようになります。
eKクロスEV|254万6500円~308万1100円
サクラ|254万8700円~304万400円
リーフ(40kWh) |408万1000円~464万2000円
リーフ(60kWh)|525万3600円~583万4400円
リーフは最大で100万円以上の価格アップとなっていますが、2台の軽EVはおおよそ10~15万円ほどの価格上昇といったイメージです。とはいえ、軽自動車といえばコスパには厳しいユーザーが選ぶカテゴリーという面もあります。これほど高くなってしまうと、軽EVを選ぶ経済合理性はなくなってしまった……といえるのでしょうか。
そこでeKクロスEVと、エンジン車のeKクロスをサンプルに、補助金を考慮せず車両価格差をランニングコストでカバーできるのかどうか、考えてみたいと思います。
比較するのはeKクロスEVがエントリーグレードの「G」(254万6500円)、エンジン車のほうは最高出力を同じ47kWで揃えるべくターボエンジンの「T」(168万8500円)を選んでみました。

<上の写真:eKクロスEV>

<上の写真:eKクロス>
燃費、電費性能についても条件を揃えるべく、カタログスペックのWLTCモードを参考にしてみます。それぞれの性能は次のようになっています。
eKクロスEV|124Wh/km
eKクロスターボ|21.5km/L
まったく単位が異なるので、どちらが経済的なのか一目で判断するのは難しいでしょう。
>>三菱 eKクロスEVのグレードと価格をチェックする
>>三菱 eKクロスEVのユーザーと専門家のレビューをチェックする
>>三菱 eKクロスのカタログ情報をチェックする
>>三菱 eKクロスのユーザーと専門家のレビューをチェックする
ガソリン代と電気代で比較するという手もありますが、現在のガソリン代は補助金によって本来よりも低く抑えられていますから純粋なコスト比較としてはフェアではありません。
EVの充電コストも急速充電を考慮するのか、普通充電だけで計算するのかでも結果は大きく異なります。普通充電も基本料金をどのように考えるかで結果は変わってくるでしょう。家庭向けの電気代も、東京電力は2023年6月から大幅な値上げを予定するなど、今後さらに上昇傾向にあります。
いろいろな意味で、EVとエンジン車の経済性を比較するのは困難なのです。
そうした前提を理解した上で、あえて現時点での電気料金(従量電灯B:31円61銭/kWh)、全国レギュラーガソリン平均価格(1月23日時点:168.1円/L)を元に軽EVと軽ターボが、それぞれ10km走るのに必要な走行コストを計算してみましょう。
eKクロスEV|39.2円
eKクロスターボ|78.2円
補助金によって抑えられているガソリン代と比べてもEVの走行コストは半分程度になっていることがわかります。つまりeKクロスEVの走行コストを燃費換算で表現すると40km/L以上の経済性であるといえるわけです。
ただし軽EVと軽ターボの価格差は85万8000円もあります。補助金を加味せず考えると、走行コストによって価格差を埋めることができるのは22万km以上走ったとき。現実的にいうと、このくらい走るとEVはバッテリー劣化が気になります。もしバッテリーを交換するようなことになれば、現段階の比較においてコスト面ではEVはエンジン車に太刀打ちできないという結論になりそうです。
>>日産 サクラのユーザーと専門家のレビューをチェックする
>>三菱 eKクロスEVのユーザーと専門家のレビューをチェックする
>>日産 リーフのユーザーと専門家のレビューをチェックする
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
ヴィンテージ感あふれるダイバーズウォッチをリッチな“ブラック&ゴールド”で再構築――スピニカーが挑む新境地とは
カワサキ「斬新4脚モビリティ」製品化! 本格悪路性能×「バイク技術」が融合した「スゴいマシン」35年にデビュー! 2030年「サウジアラビア・リヤド万博」会場で採用目指す
SUBARU公認“六連星”マリッジリング登場! クルマ好き夫婦に響く特別な指輪
タグ・ホイヤー、オメガ、ブライトリング──黒の表現がユニークな定番時計3選
荒々しさと静寂と――浅草発のウォッチブランド“KIWAME TOKYO ASAKUSA”「IWAO(巌)」は、巧みに作り上げたダイヤルの表情に注目
両端が離れすぎて、これじゃ見えない!? いえいえ、眼鏡ではありません!! 工具の一種『メガネレンチ』とは?
メルセデス・ベンツ新型「GLB」世界初公開! 全長4.7mに進化した3列7人乗りの大人気“コンパクトSUV” まずEVモデルが登場
じつはイメージと全然違う物流倉庫! 「じつは静か」「ガテン系のノリじゃない」謎の施設の真実をご紹介!!
8年ぶり全面刷新! 日産新型「流麗クロスオーバー」に問合せ“殺到”!? 全長4.4m“ボリューミーボディ”に「700km超え航続」も実現! 新時代の“日産の要”「リーフ」が販売店でも話題に
ハイエース200系専用「LEDコンソールボックス」が進化! 収納・充電・照明を1台で実現する理由
【メルセデス・ベンツ】アウトドアで使い倒す! ルーフラゲッジとスペアタイヤホルダーを純正装備した「AMG G63」
タイヤのロックを防いでくれるABS 「チャンネル」ってナニ? あえてオフにもできる?
【まさかの“最強の商用車誕生”】トヨタ「プロボックス」一部改良で使い勝手が激変。ACC標準化で日常もアウトドアも“隠れ最適解”になった件
中国向け「RAV4」は“約378万円〜”の設定で登場。国内仕様コア/アドベンチャーの2モデル体制が示す市場差
スズキの小型SUV「eビターラ」発売まで約2ヶ月。現在の受注状況は? 補助金厚めで都市部を中心にジワジワ人気拡大中
日産エクストレイル次期型が徐々に姿を現す! 新たなデザインと進化型プラットフォームの特徴とは?
ホンダ「ヴェゼル」に追加設定された「RS」が“コンパクトSUVの大本命”と言える3つのワケ
26年発売の新型「スーパーワン」に販売店も期待大。ホンダが“小型BEVスポーツ”を市場投入する意図とは?
【まさかのアマゾンで買えるミク仕様】ダイハツ「ミクキャンバス2」登場! 約25万円で“さりげなく初音ミクを推せる軽”に変身する特別パッケージ
【日産の逆襲が本格化】新型「エルグランド」の中身がついに判明。美意識デザイン×e-POWER×プロパイロットで「アルファード」包囲網が整った
これは「N-BOX」越えちゃったかも。日産新型「ルークス」が子育て卒業層に提案する“軽でも高品質”という選択肢
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!