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プジョー5008、フレンチミニバンの実力とは?

好みで悩める選択肢ができた

頭のどこかでシトロエンC4ピカソと較べているせいのかもしれないが、このプジョー5008はどこを取っても奇をてらったところのない、隅々までとても真面目につくられたミニバンだ。それは無味乾燥という意味ではなく、プジョーらしさ、あるいはフランス車らしさがそこかしこに、それこそストレートに香っていて、触れていてとても清々しい感じがする。シンプルだけど、それゆえに引き立つ個性。「プジョーって、そもそもこういうクルマだったじゃん!」と久しぶりに思い出させてくれた。そんな感すら無くはない。

おそらくは走り倒して、そして道具として使い倒してこそ活き活きとしてくるクルマである。そうやって日常の中にあっても、それこそ日本車とは違った、生活を豊かにしてくれる感覚を、あらゆる場面で得ることができるはず。豪華だ、上質だというのとは、ちょっと違った豊かさ、贅沢さが、そこにはある。

そんなクルマに相応しく、価格設定も頑張っている。ベースのPremiumで300万円、Cieloで330万円というのは、294万~339万円のフォルクスワーゲン ゴルフトゥーランと真正面から当たる数字だ。装備の充実ぶりを考えれば、結構これは悩ましいゾーンにあると言える。ようやく同じカテゴリーの中に、乗り味などの“好みで悩める選択肢”が出来たことが嬉しい。日本のミニバンに飽きた人も、この使い勝手、そして乗り心地は試してみる価値はあるはずだ。

それにしても、こんなに良いんだったら、もっと早く日本に紹介してくれればよかったのに…。いや、まあそれは仕方がない。とにもかくにも導入してくれたことに感謝である。

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