エブリイは内装DIYで車中泊も快適。純正オプションだけでも十分使える【購入ガイド】
掲載 更新 carview!
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スズキ エブリイワゴンは、広い室内空間と快適性が特徴の軽乗用車です。標準仕様のままではレジャー向けとは言えませんが、内装をDIYすることでアウトドアやレジャーでも十分快適に使用できます。軽自動車で車中泊ができるモデルを探している方にもおすすめの車です。
本記事では、エブリイワゴンのシートアレンジや収納力、車中泊向けの内装DIYや注意ポイントを解説します。おすすめの純正オプションも紹介しますので、参考にしてください。
目次
エブリイシリーズには、今回紹介する乗用車規格の「エブリイワゴン」と商用車規格の「エブリイ」が存在します。両車は共通点が多いものの、それぞれ異なる特徴を持っているため、エブリイワゴンが希望条件に合わない場合はエブリイと比較してみるのもおすすめです。
エブリイワゴンは、ピラーやドアミラー位置などを最適化することで視認性を向上しています。また、運転席のシートスライドやチルトステアリングなどで最適なドライビングポジションを確保し、疲れにくく運転しやすい車内空間を実現しました。
最小回転半径は4.5mで、狭い道や縦列駐車もスムーズです。運転初心者であっても操作しやすい車となっています。
室内寸法は長さ2,240×幅1,355×高さ1,315~1,420mmで、ゆったりと過ごせる広さです。純正装着アクセサリーの種類も豊富で、内装をDIYするための条件がそろっていることも特徴となっています。
エブリイワゴンは、シートのスライドやシートバックの倒し方によってさまざまなシーンで使うことができます。
【シート数:1】
アレンジ方法:助手席とリアシートを前倒し
積載例:サーフボードやスキー板などの長尺物
【シート数:2】
アレンジ方法:リアシートスライド+前倒し
積載例:自転車等の長くて高さのある荷物
【シート数:3】
アレンジ方法:リアシートスライド+前倒し(片側のみ)
積載例:釣り竿とクーラーボックス等の長尺物と小物類
【シート数:4】
アレンジ方法:通常時
積載例:ラゲッジ容量は最大1,123L
【シート数:0(フルフラット)】
アレンジ方法:フロントシート、リアシートをすべて後ろ倒し
積載例:車中泊や休憩に
どのシートであっても、前倒しにすることでフラットに近づけることが可能です。長尺物や大きな荷物を積載する際には、スライドで足元の空間を少なくしシートバックを前倒しにすると使いやすくなります。
休憩や車中泊にはシートのクッション性を生かすために、後ろ倒しにするアレンジがおすすめです。
軽乗用車のエブリイワゴンだけではなく、軽商用車のエブリイもアレンジ次第で快適に使えます。
リアシートを前倒しにすることでフラットな荷室空間を作れるため、長尺物はもちろん大きな荷物や高さのある物も安定した状態で積載可能です。バックドアと後席ドアの開口部が広く、荷物の積み下ろしがスムーズに行えます。
最小回転半径は4.1mとエブリイワゴンより小回りが利き、車体も低価格です。しかし、リアシートの快適さは欠けるため、リア部分を荷室として活用したり、DIYでアレンジすることでより使いやすくなるでしょう。

エブリイワゴンは、多彩な収納スペースを確保していることも魅力です。現行モデルには15か所もの収納があり、小物類もすっきりまとめることができます。
軽自動車は比較的シンプルな内装のモデルが多くありますが、エブリイの収納スペースは十分なほど充実しているため、使い勝手が良いことが特徴です。

エブリイワゴンは広い室内空間と荷室スペースが特徴のため、内装をDIYすることで車中泊もできる快適空間に変更可能です。
ラゲッジスペースのフラット化や収納BOXの設置、アウトドアにおすすめの電源や室内の雰囲気を変えられるパネルの張替えなど、DIYにはさまざまな種類があります。ここでは、おすすめの内装カスタムについて見てみましょう。
ソロキャンプや車中泊に必要なのは、快適な寝床です。エブリイの荷室スペースをフラット化することによって身体への負担を軽減できます。リアシートを前倒しにすることで比較的フラットな空間は作れますが、荷台部分の凹凸やシート部分の段差は否めません。
クッション性のあるシートを用意したり、コンパネを使ってフラットにしたりすることで、より快適な寝床を作ることができるでしょう。
車内を有効活用するアウトドアやレジャーでは、居住空間だけではなく荷室スペースも重要です。荷台をフラットにして車中泊仕様にした場合、荷物を置く場所が少なくなってしまうため、棚や収納場所の確保は必要と言えます。
エブリイはスーパーハイトワゴンで室内高が高いことが特徴です。そのため、天井スペースを使ったDIYがおすすめとなっています。
車中泊やキャンプでは、明かりの確保やスマートフォンの充電などの電源も重要です。停車状態で電源を使用したい場合には、アクセサリーソケットをDIYする必要があります。
停車状態で電源を使うには常時電源からの電力が必要です。しかし、バッテリーが上がってしまう可能性もあるため、増設する際にはタイマー付きの電源ソケットや、走行時に電力を確保できる方法を試してみましょう。
内装の雰囲気を変えたい場合には、シートカバーやパネルの張替えがおすすめです。シートカバーで内装をカスタムすると同時に、ドアパネルの張替えも行うと車内のおしゃれ度もアップします。
ビニールレザーやスエードなどのさまざまな生地での張替えが可能です。パネルを外して張り替える必要があるため手間はかかりますが、自分好みのカスタムができることから人気があります。

エブリイワゴンの内装をDIYするには、いくつかの注意も必要です。そこでここでは、DIYをする前に確認しておくポイントを解説します。ルールを守った上でのDIYが必要となるため、きちんと把握しておきましょう。
車中泊や荷物の積載などで後部座席を取り外すDIYは、法律上禁止です。シートを倒してフラットにする分には問題はありませんが、シートを取り外した状態で人を乗せて公道を走行すると「乗車積載方法違反」となります。
フルフラットにするためにリアシートを撤去したい場合には、貨物自動車への登録変更と乗車定員の変更手続きが必要です。そのため、エブリイワゴンではリアシートは取り外さず、コンパネやクッションシートでのDIYに留めておきましょう。
ドアパネルやシートカバーなどの内装デザインを変える素材は、難燃性であることが義務付けられています。車両火災が発生した際の被害を最小限にするための措置です。
ただし、ラゲッジスペースのDIYに使う木材やコンパネは必ずしも難燃性である必要はありません。また、木材であっても厚さ3cm以上であれば難燃性であると認められるため、フロントやリヤ部分での木材の使用は可能です。

DIYが難しいという方には、純正オプションの活用がおすすめです。ガーニッシュやシートカバー、イルミネーションやアウトドア用品など、さまざまなアクセサリーがあるためお手軽にカスタムができます。
エブリイワゴンは、ウインドースイッチとセンターロアのガーニッシュの変更ができます。オプションで選択できるものは「ウッド調」と「カーボン調」の2種類です。
木のぬくもりや上質感を味わえるウッド調か、クールで落ち着いたカーボン調かを選択することで、室内の雰囲気をガラッと変えることができます。純正オプションであれば、自分で取付や張替えを行う必要がないためおすすめです。
エブリイはファブリック製のベージュまたはブラウンのシートを標準搭載しています。シンプルで落ち着いた雰囲気のシートですが、シートカバーを付けることで上質感や快適性をアップできるでしょう。
純正オプションには「革調シートカバー(ベージュ)」「革調シートカバー(ブラック)」「シートカバー(千鳥格子)」「防水シートカバー」「レースハーフカバー」の5種類があります。ガーニッシュと合わせたり、レジャーや気分によって変えたりすることもおすすめです。
ナイトシーンを華やかに彩りたいなら、イルミネーションもおすすめです。純正オプションで装着できるイルミネーションには以下の種類があります。
車中泊やレジャーでのナイトシーンをおしゃれに照らしてくれるでしょう。
キャンプや釣りなどで活躍する純正オプションもあります。
バックドアやルーフサイドに取付可能な「カータープ」や、バックドアからの虫の侵入を防ぐ「バックドアネット」、着替に便利な「カーテン&タープキット」など、アウトドアに最適な専用のアイテムが多彩です。
また、釣り竿の積載に便利な「マルチルーフバー」や「ロッドホルダー」、シートをフルフラットにした際の凹凸を軽減する「リラックスクッション」、「2段ベッドセット」や「乗降ボード」など、車内空間を快適に過ごせるアクセサリーもあります。
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