「電動化や自動運転化?…走りの自分には関係ないぜ」というクルマ好きに今こそ乗ってほしいのが「GRヤリス」
掲載 carview! 文:加藤 英昭 17
掲載 carview! 文:加藤 英昭 17
現在発売されているGRヤリスのグレード構成は、最上級モデルに「RZ“ハイパフォーマンス”(以下、HP)」、ベースモデルの「RZ」、モータースポーツ参戦用モデルに「RC」の3グレードを設定。これにそれぞれ8速ATと6速MTを用意しており、全6モデルのラインアップとなる。
オススメはRZ HP。価格は6速MTモデルで498万円、8速ATモデルで533万円と高価だが、その分、装備が充実している。RZと比較すると、RZのアルミホイールは鋳造(ENKEI製)なのに対して、RZ HPは鍛造(BBS製)になるほか、ブレーキはGRロゴ入りのレッド塗装キャリパーを装備するなど、まずは見た目で差を付けている。さらに、インテリアではRZ HPにはプレミアムスポーツシート(パーフォレーション付ブランノーブ+グレーステッチ付合成皮革)が標準装備となるなど、高級感あふれる仕様としている。
性能面ではRZ HPはトルセンLSD、専用チューニングサスペンション、空冷インタークーラーを標準装備として、より高い次元での走りに対応するアイテムがおごられている。RZ HPを選んでおけば後悔する心配はないだろう。
MTかATかの選択は、GRヤリスの場合悩むところ。というのも、先述したとおりATでもかなり戦闘力が高く、通常の街乗りのことを考慮するとATを選んだほうがイージードライブも楽しめてよさそうだからだ。
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ちなみにMTはiMT(インテリジェントマニュアルトランスミッション)と呼ばれ、iMTスイッチを押すと変速後のエンジン回転数を自動的に合わせるようにブリッピング制御し、スムーズな変速をアシストしてくれる。ヒール・アンド・トゥの煩わしさからは解放されるので、こちらも通常のMTよりはイージードライブが可能だ。
モータースポーツ参戦用モデルのRCは、ラリー参戦にうってつけ。実際、2025年の全日本ラリー選手権の開幕戦では、トップカテゴリーのJN1にはRCベースではないもののGRヤリスラリー2が4台、JN2には15台(DATモデル含む)が参戦しており、もはやラリー界の主役になっている。
3ドアの専用ボディを採用し、WRCに勝つためのベースモデルとして生まれてきたGRヤリス。モータースポーツに参加しなくても、街乗りから十分に楽しめる素養を持っており、満足度は高いはず。4WDならではの安定感のある走りを楽しみたい!という人にオススメである。
(終わり)
(写真:トヨタ)
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