新型フォレスター試乗 “ターボ無し”で走りはどうなのか?
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:SUBARU
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サイズは従来型に比べ、全長が+15mm、全幅が+20mm、全高が-5mm、ホイールベースが+30mmとさして変わらない。ホイールベースの延長はすべて室内長に反映されていて、新型の後席に乗り込むと、膝前のスペースの広さをはっきりと感じる。加えて後席にもUSBポートを備えるなどより多人数乗車を意識している。ミニバンだけでなくSUVにもファミリーカーとしての役割を担わせるのが最近の傾向だが、ミニバンをもたないスバルは、SUVはすべからくファミリーカーであるべきと考えているのだろう。
ラゲッジ容量は520リッターと従来型に比べわずかに15リッター拡大したにとどまるのだが、特筆すべきはリアハッチが大開口となった点。開口部最大幅が1300mmと、あらゆるキャディバッグの長さを上回る幅を誇る。これほどゴルファー思いのラゲッジ形状および開口部はないと小躍りしたが、意外にも只木さんはゴルファーではないそうだ。この幅広い開口部とラゲッジ形状をゴルファー以外の誰が喜ぶのか今すぐには思い浮かばないが、使いにくいと感じる人はいないはずだ。
SGPはよくできたプラットフォームだ。インプレッサおよびXVはSGPを採用し、ハンドリングと乗り心地が同時に劇的によくなった。フォレスターでもそれは感じられた。まず体感的なボディ剛性が従来型に比べて段違いに高い。今回は従来型も用意されていて同条件で乗り比べることができたのだが、ステアリングを切る場面でロールが明らかに少なくキビキビとした新型のハンドリングが印象的だった。そうであるにもかかわらず、すべての領域で乗り心地がよい。腰高な印象も一切ない。ずっと高価格な輸入車を含む同クラスのSUVにあってフォレスターのハンドリングは一級品ではないだろうか。
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