世界を驚かせた“オラオラ顔”が少しマイルドに。BMWの新世代BEV「iX」は改良でどうなった？

BMW iX

賛否両論のフロントフェイスは少しだけ普通に

2021年に登場したBMWのハイエンドBEVモデル「iX」は巨大なキドニーグリルと非常に細長く吊り上がったヘッドライトが特徴的な顔をもったクロスオーバーSUVだった。

そのユニークなデザインは好き嫌いがはっきりしており、発売後は賛否両論が巻き起こった。それでも2024年までの累計でドイツ市場では1万4535台、アメリカでは昨年だけで1万5383台が販売されている。そして4年が経過した今、LCI（ライフ・サイクル・インパクト｜BMW用語でフェイスリフト）が行われた。

大きく変わったのはやはり物議を醸しだしたフロントデザインで、横長のヘッドライトは2本の斜線が入った新時代のBMWデザイン言語に則ったノイエクラッセ風になった。同時にキドニーグリルはフレームにLED照明が付き、グリル内は斜線が強調されたデザインが与えられている。

リアエンドや、12.3インチのデジタルクラスターと14.9インチのインフォテイメントタッチパネルからなるカーブドディスプレイが広がるインテリアには大きな変化は見られない。

ただしアップグレードされたソフトウエアによってアップルカープレイとアンドロイドオート、5G接続可能なホットスポットも提供されている。さらにインフォテイメント画面のカスタマイズ、音声アシスタントも利用可能だ。

またもちろんBMWの“文化財”ともいえるiドライブのダイヤルもセンターコンソールに残っている。

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