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ガヤルドLP550-2VB、後輪駆動のランボ復活!

アドレナリン依存症

ランボルギーニというクルマは、最近でこそ、躾のいいロボタイズ式MTと熟成された4WD機構を得て大人っぽい乗り味になったが、過日のランボルギーニといえばミドシップゆえの手ごわい操縦性を絵に描いたようなクルマだった。反面、頭の片隅でこれ以上アクセルを踏んだら危ないとわかっていても、まるでアドレナリン依存症のようにスロットル・ペダルを踏み込んでしまう、そういう類のクルマでもあった。

面白いことに、永遠のライバルであるフェラーリは後輪駆動を貫いてエンジンをフロントミドに積むことを良しとしたが、ランボルギーニはミドシップにこだわるがゆえに4WDを選択した。実際、1970年代にカウンタックを設計したパオロ・スタンツァーニは4WDの搭載を前提に設計を行なっていたといわれており、ランボルギーニを追われた後、ブガッティEB110の開発を通じてミドシップ+4WDの組み合わせを実現した。ランボルギーニが4WDを得るには、1993年に追加されたディアブロVTの登場を待たねばならなかった。

1970年代から4WDを欲し続けてようやく手に入れたランボルギーニだからこそ、あえてMRレイアウトを取る「LP550-2 バレンティーノ・バルボーニ」の登場はニュースであり、いかにバルボーニ氏がランボルギーニにとって重要な人物であるかを物語っている。

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