好調ボルボの原点が見られる本社ミュージアムで歴史を飾る重要モデルを堪能した
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:山田 弘樹
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大衆車路線で成果を挙げられなかったボルボは、その後6気筒エンジンを用いたプレミアム路線へと方向を転換。アメリカ的なデザインテイストを取り入れながら、モダン化を推進して行く。しかしまだこの頃は、国内販売がメインだった。その紆余曲折の中には、「PV36」(1935年)のようなモデルの誕生が見受けられる。
「日本のトヨタAAにも似ていませんか?」と語るのは案内役のフローバーグさん。
エアロダイナミクスを意識したデザインは、当時デトロイトで働いていたスウェーデン人デザイナーの手によるもので、「エクストリーム・モダン」を目指した意欲作だった。しかしコンサバティブで封建的な気質が強かった当時のスウェーデン人たちにはこのデザインが受け入れられず、後に続くPV52ではオーソドックスなデザインへとテイストが戻されたという。PV36が搭載する直列6気筒エンジンは、3670ccの排気量から80~84bhpを発生した。1938年までの4年間で約500台が作られた。
次のページ>>戦後に登場し約20万台も生産された「PV444A」
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