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新型Vクラス。和製ミニバンの牙城を崩せるか?

快適かつ乗用車らしいインテリア

3代目となる新型「Vクラス」にとっては、かねてより懸案だった「商用車ベースの乗用ミニバン」というイメージを払拭することが最大の命題である。パッと見た限りでは、その狙いは達成しているように思える。中央にスリーポインテッド・スターが収まる横桟のフロントマスクと眉毛のようなポジションランプは、最近のメルセデス・ベンツに共通する。Cクラス、Eクラスといった同社の売れ筋サルーンと共通の顔立ちにすることで、新型「Vクラス」が乗用車であることを強調しているかのようだ。エクステリア・デザインは、キャラクターラインが強調された躍動感のあるスタイリングになった。「平面的な構成だった2代目に対して、3代目では抑揚のあるフロントビューを採用し、サイドのキャラクターラインを強調して、より立体的でより触感的なスタイリングに仕立てました。また、緊張感のある面を使うことで、見る人の視線を細部まで行き渡らせるようにしました」(ベルトラント・ヤンセン/Vクラス・デザイン担当シニア・マネージャー)

試乗に供されたのは、本国ドイツで発売される4気筒ディーゼルユニット3機種。搭載される3種のエンジンの排気量はいずれも2.1Lだが、出力の違いで「V200 CDI」(136hp/330Nm)、「V220 CDI」(163hp/380Nm)、そして日本市場に導入されるであろう「V250ブルーテック」(190hp/440Nm)だ。日本のポスト新長期規制に対応するためには、尿素SCRを搭載するブルーテックが最適に違いない。

普通の試乗会なら運転席から乗り込むところだが、やはりここはスライドドアを開けて後席へ。最大で3列8人乗りが可能だが、テスト車は、2-3列目が左右独立のシートだった。ウォークスルーなので乗り込んだあとでも車内で席を移動しやすい。2列目を後ろ向きにして、向かい合わせで座ることもできるし、ウォークスルー部分に取り付けられているコンソールボックスは前後にスライドさせられる。アンコの詰まった張りのあるシートはサポート感が高く、長時間座っていても疲れしらずだ。リクライニングもできるし、アレンジしだいで足元を広くすることもできる。

シート付近で電源がとれるようになっており、コンソールボックスからすっと折りたたみ式のテーブルがせり上がってくる。かなり大型で、食事をすることもできれば、パソコンなどを広げてビジネス・ミーティングもできそうだ。先日、新幹線で移動していたら、隣席のビジネスマンの打ち合わせが筒抜けなことがあったが、車内であれば移動中でも機密性を保ちながら打ち合わせができる。

とはいえ、ライバルとなる国産勢も室内の利便性ではなかなかのものがある。しかし、ことインテリアの質感においてはVクラスに軍配があがる。今回はメルセデス・ベンツの乗用車開発陣からもエンジニアが参加して、同社のセダンと比べて遜色ないレベルに仕上げられている。和製ミニバンもよく分析したというだけに、シートアレンジがフレキシブルで使いやすそうだ。荷室にも工夫がある。上下に分割できるパーセルシェルフや、グラスハッチを開ければ小物が簡単に取り出せるなど、実用面も追求されている。

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