ゴルフGTI 登場、放っておくのはもったいない
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:中野 英幸
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走り終えてから、ようやくゆっくりとその姿を見回してみると、新型ゴルフGTI、これがなかなか大胆なアピアランスをまとっている。ラジエーターグリルを走る伝統の赤のラインは、グリル下端から左右のヘッドライトまでを貫いているし、バンパー左右には切り裂くような造形のエアスプリッターも備わる。リアビューミラーに写ったら、すぐに避けたくなるような顔つきだ。
フロントフェンダーのGTIバッヂは初の装備。リアバンパー下のディフューザーとクロームツインエギゾーストパイプは、まさにお約束である。
室内も、黒基調に赤ステッチ、そして専用チェック柄のシート地で、これぞGTIという空間をつくり出している。少しだけ雰囲気が違うのは、センターコンソールがドライバー側を向いたレイアウトのせいだろうか。
なお、話は前後するが、試乗車はDCCと呼ばれる電子制御式減衰力可変ダンパーと、標準より1インチ大きい18インチのタイヤ&ホイールというオプションを選択していた。標準装備のドライビングプロファイル機能でスポーツモードを選べば、エンジンやDSGのレスポンスが高まり、サスペンションはよりハードに。前述のサーキットでの印象は、ほぼこちらのモードでのものである。
標準仕様は乗れていないので断言はできないが、今回の試乗の印象からすると、DCCはゼヒ装着したいところ。しかし、それ以外は装備に関して、足りないものは無いと言っていい。プリクラッシュブレーキシステムやシティエマージェンシーブレーキ、レーンキープアシストにアダプティブクルーズコントロールと、最新の安全デバイスも余さず備わっている。あとはまあ、最新のナビゲーションシステムを待つだけだ。
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